船を飾る

 どんな人でも新しくヨットやモーターボートを買うとき、ずーっと心に描いてきたマイドリームボートを実現しようと考えるだろう。

 マイボートで大海原に乗りだしてゆく人、近くの海でお仲間と楽しく遊ぶ人、浮かぶ書斎にする人、フネにはそれぞれの楽しみ方があり、フネはまたそのオーナーの思いが醸し出す色んな雰囲気をもっているもんだ。

 先日、季節外れの暖かい日差しの中、アフターデッキで気持ちよく、居眠り中のボートのオーナーに声をかけてみた。彼のモーターボートはチョット小ぶりだが、フランス製の小粋なボートである。魚釣りはしないだろうか、釣りの装備は見当たらない。

 ボートやヨットには多様な遊び方があるが、自艇に安全性や航行性能を増す装備を装着したり、運航に便利な道具を作ったりする人も多いが、このボートは少し趣が違うようにボクは思った。
 ポンツーンに舫ったボートを外から眺めたり、キャビンで寛ぐときにオーナーが最高に楽しめるように作りあげられつつあると感じる。レーシングヨットとは全く対極に位置するもんだね。沖から帰ってきたレースボートの中で寛ぐ人はまずいないもの。

c0041039_10122420.jpg このボートのキャビンはオーナー手づくりのグッズや、木工作品があちこちに置かれ、あるいは壁には取り付けられている。

 ←画像はボクが面白いなと思った照明器具2種類だ。ガラスのスタンドは彼がかってヨットレースで優勝したとき貰ったカップだったそうだが、底に穴を開けて電球が入り、かっこいいスタンドライトになっていた。台座は座りの良い別のチーク材のものに変えられたが、記念の優勝レース名を記したプレートはしっかりついていた。
 画像下はブラケットライトだ。舵輪型の真鍮ベースは廃物利用。電球の直射光は目に眩しいので前についているヨット型の遮光板をつけた。これはステンドグラスの手法で作られているのだ。楽しみながら作ったことがよくわかる作品である。

c0041039_10152567.jpg また、右の画像はボートのアフターデッキに小型モーターボートの常として家庭用エアコンの室外機がついているが、これもちゃんと木製のデッキテーブル兼用のカバーが装備されていた。木製のグリルはエアコンの排熱の吹出し方向を下向き変えたかったそうだ。

 その他、彼の製作した色んな作品を見せていただく。フネは造船所から引き渡されたときは真っ白いキャンバスだと彼はいうのだ。そして、オーナーはその白いキャンバス上に構図を考え、自分の感性が選ぶ色を塗り重ね、じっくりと仕上げてゆくだと。

 新しいアイデアを検討し、製作して実際に使ってみる、あるいは見栄え好く飾ってみる。そして、フネに来る友人や仲間が褒めてくれたら又嬉しいもんだ。

 なんか、ボクにも創作意欲が沸いて来るような気がしてきた。
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by pac3jp | 2006-03-03 10:25 | ボート  

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