進水式

 寒いけど、穏かな日曜日のお昼前、ビジターバースに真新しいヨットと関係者らしき人達が進水式をするのだろうか、大勢集まっている。


c0041039_1323250.jpg 近づいて見ると、近頃良く目にする、ヨーロッパのプロダクションヨットの洗練されたデッキとは相当雰囲気が違う、チョット変ったデッキデザインをもったヨットであった。フネの大きさは35f位だが、異様に大きなステアリングホィールが目立っている。
 大きなラットはレース艇のようだが、レースをするにはにしてはコクピットが深いし、狭い。今様のクルージングヨットでもないように見えた。まだ、完全に艤装されていないのか、デッキ中央にセットされるであろうドジャーもないので全体のイメージは今一つだが、全ての装備がついたときにはそれなりに収まって行くのだろうね。

 このフネの関係者にお聞きすると、デザイナーは横山一郎さんで名古屋のツボヰヨットが作ったそうだ。ボクも昔、この組み合わせでフネを作ったことがあるのでよく見ると、金物類には見覚えがあるようなものが付いている。

 そして、オーナーはこのヨットで来年の「メルボルン⇒大阪」 ダブルハンドレースに出るらしいと教えてくれた。メル・阪レースに出るに少々小さいが、そう聞けば合点が行く。高いコーミングに囲まれた前後に長いコクピット。これは外洋の長距離の航海には必要だ。
 キャビン内は見学しなかったが、充分なボリュームがあるので結構なクルージング装備が搭載できるだろう。
 ドジャーの中に海水が入らないようにマスト周りのコントロールロープはコーミングの上の専用トレンチからコクピット後部左右のウインチにリードされている。このあたりは無寄港世界一周したマーメードもそんな感じだった。

 お客さんを乗せて試乗をしているシルエットを見ると、ステムはほとんど垂直に立ち上がり、船体は軽々と浮いているように見える。ハル船型は純レーサーのようである。機走も結構速いとおっしやっていた。これから、クルーのトレーニングやヨットのシェイクダウンをやって来年のレースに備えるのだろうね。ここのハーバーからメル・阪レースに出るのは最初のヨットかなと思うが・・・。

 このハーバーでは今年も春先から信号旗やテープでデコレーションした新しい大、小のヨットやボートの進水式をよくやっている。
 土曜日もボクの後ろの桟橋が賑やかなので見ていると岡崎造船の30fくらいの新艇が工場から回航されてきていた。

 また、長い間、振り向けば何時もいた友人のヨットは外国にお嫁に行き、居なくなってしまった。いま、ぽっかりと大きなスペースが空いている。だが、まもなく、新しいヨットが新しいオーナーの夢を乗せてやって来ることだろう。
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by pac3jp | 2006-02-06 13:31 | ウオッチング  

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