レース艇

 ヨットの船型は時代やルールによって変わるのだろう。最先端のヨットのテクノロジーやデサインはアメリカズカップで採用され成功した技術はいずれ一般のヨットにも普及してくるもんだろうが、どうもこの頃、ヨット雑誌も読んでないのでこの世界の動きも良く判らない。従って、日本の外洋レースの事もほとんど知らない。

 ただ、地元のハーバーで新しいレーシングヨットを見かけることはある。デザイナーやヨットビルダーはどこかまでは知らないが、へー・ホーといいながら眺めている。

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 最近、こんな船型が流行っているのかなと思うようなヨットが船台の上に置いてあった。正面から見ると四角い箱型である。それに長いストレートのキールが付いている。横から見るとバウとスターンはまっすぐに立っているし、幅の狭いキールとラダーは真にレーサーのものだ。

 ボクが知っている乏しい知識の中では、ヨットを正面から見ればワイングラス型と覚えてきたが、もうかなり古くなってきたみたいだ。昔はボトムにチヤインが付いたフネもあったが四角はなかったなぁ。断面はキールがなかったらまるで川舟だな。ハーバーの作業員に聞くと、このレーシングヨットは外国のどこかの海でチャンピオンになったヨットらしいと教えてくれた。オーナーが実績のあるチャンピオンボートを買い、日本に運ばれてきて、キールを取り付け、マストを立て、またここの海で活躍するのだろうね。

 レーサーの船型はレーシングルールが変わると、その中で一番早かったデザイナーの書いたヨットの船型がその時代のヨットのスタイルをリードしていたようにボクは思っているが、なにせ、この間までファーのマム36が並んでいたヤードにもう1隻もマムはないのだからね。
 同じヨットに10年も20年も乗っているクルージング派の世界からレース艇を見るとどうなっているのかさっぱり判らない。

 最近よく見かける新しいフランス製のクルージングヨットのハルデザインは純レーサーによく似た形をしている。ステムは直立しているし、ステム下のナックルは水面から浮いている。ボトムはフラットでキールもラダーもレーサー並みのものが付いていた。ヨットの帆走性能は良く、スピードもあるだろうが、フルクルーで乗るレーサーならいざ知らず、ショートハンドで乗る外洋のクルージングシーンではどんなもんだろうかなと思っている。

 ボクのクルージングスタイルは重めの頑丈なフネで波浪の中でも波を切り分けるように進み、波に突っ込みにくく、乗り心地がいいフネでゆっくりと航海したと思っている。確かにスピードは魅力ではあるが、レーサーではないので程々でよい。こんなことを言っていると、あの人、年がいって偏屈になってきたね、と言われそうだが、レース艇は速さが命だが、クルージング艇は頑丈が一番だよ。
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by pac3jp | 2006-01-23 14:33 | ウオッチング  

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