ヨットで明石海峡をうまく渡る

c0041039_10172634.jpg
 
 昨年は何回明石海峡大橋の下を通ったことだろう。この幅4kmの海峡は瀬戸内海の海峡のうちでは広い方なんだろうが、一日1000隻の大小の船舶が通行し、横断するフェリーや操業している漁船も多い。橋が出来てからは橋脚の外側を通る我々にとっての航路は大分狭くなってしまった。

 明石海峡を上手く通るには潮流の方向と通過する時間、そして通過する場所を考えなくてはならない。
 海峡の北側、明石寄りを通過すれば中央の本流より潮流もやや弱く、転流時間もほぼ潮流表どうりに変わるようだが、淡路側を通過するときは反流があったり風向きによっては激潮があったりして、注意が必要だ。

 一昨年11月、香川県津田へのクルージングの時だった。転流時間に合わせて岩屋沖から明石海峡に入ったが、明石海峡大橋の下では既に西流になっていた。 風はW~WSW18ノットくらい。松帆埼沖ではかなり白波が立っている。いまさら帰れないので大波の中に突っ込む。
 所謂、激潮である。バウが波に突っ込み、デッキを海水の塊が流れる。スプレーは激しく、フネは大きく揺れる。キャビンの戸棚から食器が飛び出し、壊れる音が響いている。・・・がんばって激潮エリアを通り過ぎた。海図の激潮マークを甘く見ていた。反省。

 主流の南側(淡路側)は、 激潮を生じる 所があり、淡路島
北端の松帆埼付近は比較的流速が大きく、潮時は中央主流より
20~50分早い。

 松帆埼の東南東方1.3海里付近における潮流は、中央主流と
ほぼ 同時に転流し、流速は約1.4倍です。


 淡路島翼港から播磨灘へ出るとき、逆潮の岩屋付近で急に反流に乗ってうまく西に抜けられた経験がある。

 南側の松帆埼東側(岩屋の北側) では、東流最強のころから
反流 を生じ、以後、その規模を広げて中央部より早く転流します。
この付近では、西流末期にも反流が見られる。


明石を西流にのって抜け、淡路寄りを南にコースを取ると松帆埼からかなりの間、逆潮になる。もっと沖に出れば良いが、航路になってしまうし・・・と」思うこともあった

 松帆埼の西側沿岸でも西流最強時に反流が生じるようです。

 ※江崎から野島轟木あたりの海岸よりは本流に関係なく
絶えず北へ流れている。
「神戸のうみとそら」より


 明石海峡を明石寄りに西へ通過すれば反流はないが、危険地帯はある。セメント磯だ。ここには灯浮標が3ヵ所設置されている。その岸寄りの海底は砂だが、ごく浅い。ボクの仲間の「オンザロックの達人」はここでも体験を積んだらしい。

 明石海峡西部のセメント磯 沖合には、地元で「イアイニチ」
と呼ばれる三角波が発生し、小型船の航行を困難にし、警戒を要します。

 この三角波は、冬季、西~北西の風(6~10m/s)が吹くとき
で、西流から東流に転流する頃に多く発生し、持続時間は30分~2時間で
セメント磯付近からしだいに東に移動 します。


 明石海峡を抜け、林崎漁港西からは、秋から春まで、ずーっと岡山方面まで沿岸にはのり網が入っている。
 冬季、姫路方面から明石へ向かう時にはセメント磯沖の三角波に弄ばれ、のり網に突っ込まないような注意が必要だ。

 航法の基本ではあるが、明石海峡は海上交通安全法で指定された航路である。そして航路は西側で湾曲しているので、知らずに航路を斜めに横切るなんてことのないようにしなくてはね。
c0041039_10191591.gif


深緑色の文章は海上保安庁の明石海峡潮流概要からの抜粋です。
[PR]

by pac3jp | 2006-01-06 10:29 | シーマンシップ  

<< ハーバーの新春餅つきパーティに... ヨットで新年会 >>