クルージングヨットは肥満する?
今年もよろしくお願いいたします
忘年会、新年会と食べすぎ、飲みすぎで、ベルトを締めるたびに体重が気になる季節ですが、まずはヨットの肥満のお話しから始めよう。
ボクが昔、クラブレースをやっていた頃、ヨットは軽く、軽く、が合言葉でガランとしたヨットに乗っていた。その結果、着替えをたっぷり持ってくるクルーのバックや缶ビールの積み込みにも気を使っていたものである。無駄な重量物になると思ってか、当時はドアまで外してしまう艇もあった。
先日、上架の際、艇体重量を測ってもらったら11トンあった。2年前に測ったときは10.5トンだったのに。我艇のカタログ重量は7.5トンと記載してあるので大層肥満したものである。
まぁ、この数字は標準艤装で軽荷重の状態の数値かもしれない。このベアハルにオプションのクルージング装備を搭載すると9トンくらいにはなるのだろう。 だが、この肥満振りは何でだろう?
重排水量のヨットで物入れは多くあるし、レースはしないと考えているので、ヨットへの積み込み規制は全くない。多めのアンカーや数100mの各種ロープをはじめ、エンジンやリグの予備品とメンテナンス用工具多数、ヨットライフが豊かになるもの、その予備品まで積み込みされている。
一番増えたものは食器だろう。昔はプラスチックの丼が人数分あれば事足りたが、今は陶磁器のお皿やガラスのコップがたんとある。まあ半分は奥さん管理の食器棚からの払い下げではあるが、この10年間で一度も使ったことがない物もある。
次は本と航海用や艤装品の資料などの印刷物だ。これも意外と重い。分厚い、英文の「チャプマン・プロッティング」・「天文航法」てな本もあるが、まさに本棚の飾りである。
以上がボクの管理するエリアの状況であるが、我艇ではマストより前に先任クルーの聖域エリアがある。彼は几帳面な物持ちである。バウバースの奥には大きなダイビングバッグが、足元にはタンクが見えている。
そして、クルージング先ではまず、観光案内所に行きその地方の資料をしっかりと集めている。ボクにも少しおすそ分けが来る。今年も多くの港を訪れたのでもう既にかなりの量の資料をお持ちの筈だ。几帳面な性格なので、何事も散らばっているのが大嫌い。きっちりと整理されて仕舞われているのだろうが、その詳細や重さは不明である。
最近進水する重めのクルージングヨットは重くて離着岸での取回しが難しいのか、バウスラスターを装備しているフネも多い。快適設備のエアコン装備もあるが、わが愛艇はそんな軟弱モノは付いてない。欲しくもないが、もし・・・つけるとまだ、500kgは増える。
結局、ダイエットの必要がないフネは、乗り組む人たちの夢の数だけ太って行く事になるのだろうね。
いつか、なにかのリミッターがかかるまで・・・。
by pac3jp | 2006-01-02 09:00 | ウオッチング