オルタネーターの増設を考える(3)

(1)では標準と同じサイズの追加オルタネーターをメーカー純正のパーツで作るシステム
(2)では高出力のオルタネーターと自作のブラケットに標準サイズに近い車用のオルタネーターを付けたシステム。
以上2件の取り付け例を紹介した。

 今回もエンジンのクランクシャフトから動力は取り出すのだが、エアコン(冷房能力4200Kcal)を駆動できる定格2.5KVAの出力をもつ発電機で、アイドリング回転でも1.5KVAの出力が出るのだ。
 この電源サイズのジェネレーターは「パンダ」「ビータス」を始め各メーカーから発売されていて、小型エアコンの電源として沢山使われている。だが、そのエンジンが高回転でトルクを確保するため、防音ケースに入っていてもキャビンではやかましく感じると聞いている。

 そこで、ヨットの補機を1000~1300回転くらいで回して2KVAの出力が出れば、パンダより静かでエアコンをはじめヨット内の電源は全てまかなえそうだとオーナーは考えられたそうである。
 所謂、このシステムは追加のオルタネーターでバッテリーに充電して、DC12Vを取り出して、船内の電源を賄うというものではなくて、発電機からのAC100Vでエアコンを駆動して余った電力を艇内バッテリーに充電するタイプで多分にモーターボート的なシステムである。

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 取り付けたエンジンはボルボ2030 セールドライブだ。プロダクションヨットのエンジンルームは狭い。エンジンの上部は充分なスペースがなく、バランスが崩れて、トラブルを起す可能性も有りそうだ。
 その結果、エンジン下部に吊り下げて取り付けられている。(右画像の下に見えるシルバーの機器)それをエンジン下部の4箇所のマウントに型鋼を加工したブラケットを付け、防振ゴムに一体で取り付けてる。エンジン側に大型のプーリーが付いているので、発電機はかなり高速で回転するが、本体の冷却と、エンジンの下部についているので浸水したときの対処も必要ではある。

 コントローラーは凡そ500×600×150位のものがエンジン付近の壁に取り付けられている。エアコンはインバータ駆動のタイプで始動電流が運転電流より少ない、発電機に優しい、優れものらしい。
 当然、インバーター、ジェネレーター、ショアーのセレクトSWが付いていて、陸電完備のマリーナでは商用電力を使うようになっている。

 このヨットはまだ、この夏進水の新艇で、装備のシェイクダウンはまだ出来ていない。今後はロングクルージングを目指して装備、艤装のシェークダウンをされて、本番に望まれれるのだろう。その結果を又聞いてみたい。
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by pac3jp | 2005-11-29 08:21 | ヨットの艤装と艤装品  

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