オルタネーターの増設を考える(1)

 快適なヨットライフをしようと思うと、ヨットにどんどんと電気製品が増えてくる。まずはラジカセくらいから始まり、テレビ、ビールを冷やす冷蔵庫、VTR、パソコン、電子レンジ、エアコンと電気を多量に消費する家電製品が次第に増えてくる。桟橋に充分な電源容量があるマリーナで停泊中はまったく問題はないが、一旦、海に出ると、ヨットにある自前の電源が頼りになる。
 また、快適なヨットライフとは別にロングクルージングを計画していてもレーダーやその他の電子航海機器もそれなりに電力を消費するので充分な電源計画が必要になってくる。

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←左の画像は放熱板付きのアイソレーターです

 普通のヨットはエンジン付属した1台のオルタネーターで切替スイッチや半導体のアイソレーターで各バッテリーに充電している。特にアイソレーターで分配充電させるシステムで充分充電が出来ないと感じているオーナーは多い。
 オルタネーターで発生し、レギュレーターから出力された電圧がアイソレーターで分配されると1Vくらいは電圧降下をする。従ってバッテリーに供給される電圧はスイッチ式よりも1V低い電圧しか印加されないから、満充電まで行かないのだろうと思っている。

 ヨットやボートの小型船舶用の発電機は数多くあるが、費用は勿論、騒音やメンテの問題もあり、中型以下のヨットで発電機を装備しているフネは少ない。
 それに代わってエンジン起動以外の艇内電力をまかなうバッテリー群を作り、そのバッテリーに専用のオルタネーターで充電させるため、エンジンに2台目のオルタネーターを取り付ける方法を取っている。(オリジナルのオルタネーターはエンジン起動用バッテリー専用となっている)

 ヨットもオーダーメイドなら予めエンジンルームにエクストラ・オルタネーター用のスペースを作っておく事も可能だが、普通のプロダクションヨットではエンジンルームに余分のスペースを作るなら、ギャレーに棚を増やす方をヨットメーカーは優先するだろう。

 限られたスペースに追加のオルタネーターを取り付けるのは工夫がいる。エンジンからの出力はクランクシャフトに直結されたプーリーからベルトで駆動する方法が普通だ。

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 画像のエンジンはボルボの3気筒エンジンだが、上部に取り付けられているのが、追加のオルタネーターである。(左に見えるのが標準のもの)

 ボルボエンジンはメーカーオプションで純正のエクストラオルタネーター用ブラケットが部品で販売されているのでそれを使うのが一番簡単だが、欠点は強度の問題でより大型のオルタネーターが付けられない事かな。

 このヨットでは追加のオルタネーターは冷蔵庫専用バッテリーの充電専用に使われている。その結果、真夏のクルージングでも自前の氷でオンザロックを味わう贅沢を享受しているらしい。

我艇は解けてしまったコンビニのロックアイスで水割りにしているがその落差は大きいね。
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by pac3jp | 2005-11-22 09:11 | ヨットの艤装と艤装品  

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