エンジン故障!

 ディーゼルエンジンの本体部分はエンジンオイルと冷却水をしっかり見とけば、故障はあまりしないが、付属の部品はどんどん消耗もし、故障もするよ、とはこの世界の先達のお言葉だ。

 我艇も前からエンジンの下に少しだが不凍液が溜まっているのは確認していたが、清水冷却回路に多量の補水をすることはなかった。だが、つい最近の点検時に1リットルくらい補水が必要だった。その為、エンジンの各部分で清水が回る部分を目視とデジカメ撮影で詳細に点検すると、サーモスタットハウジングから温水器に至るホースの白いプラスチック製継ぎ手ソケットの根っこから水漏れを発見した。

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 早速、接続されているゴムホースのステンレスバンド位置を変えて締め増ししてみたが、状態に変わりがない。ソケットの締め増しが必要だが、狭くてスパナが入らない。仕方がないので、手前にあるサーモスタットセンサーを取り外し、ハウジングに付いたホースソケットを締め増そうと軽く回そうとすると、ポロッと折れてしまった。ここで、エンジン本体と温水器に入っていたクーラントはどっと出てしまい、エンジンを動かすことが出来なくなってしまった。

 折れた部品を見ると、せん断面の8割くらいに錆びの跡がある。多分、以前にエンジンを脱着した時にメカニックが締め過ぎたのだろうと思われる。だが、エンジンの付属品でプラスチック製はどうかと思う。金属部品を使うべきだ。

 だが、このため作業が増えた。サーモスタットハウジングを外さなくては折れ込んだネジが取れないのだ。当初危惧したとうりの展開になってきた。意を決して、清水循環ポンプと熱交換器につながったサーモスタットハウジングを取り外すことにした。ボルトを抜き、ゴムハンマーで丁寧に叩いて緩め、グッと力をかけて取り外した。案ずるより生むが易しだった。

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 折れ込んだネジ部分を取り除き、ネジサイズを調べ、プラスチックでない真鍮の部品を近所の大型ホームセンターで探したが、同等品はなくて、急遽メカニックが作ってくれる事になった。
 新しい部品を付けたハウジングの組み込みとホースの接続は簡単だった。後は水道水でクーラントの回路をフラッシングして、指定の濃度の不凍液を入れるとおしまいだ。

 今回の故障で役に立った資料はエンジンメーカーが発行するパーツリストだった。立体的に書いてあるパーツのイラストを予め見ておけば取り外すボルトの数、ガスケットの有無など見えにくい部分も良く判る。パーツ番号も入っているので故障の際パーツの注文も正確に出来る。ご自分のヨットに搭載されているエンジンのパーツリストは是非とも備えておくことをお勧めする。

 そして、修理作業はその内容に応じた工具が当然必要だし、その工具を上手に使うことももっと大切だ。ご近所のオーナーがこう言っていた。ヨット業者に「貴方はあまりエンジン周りを触らないほうがいいよ」と言われたが、海水ポンプのインペラ交換なんて簡単だからやってしまったら、蓋のネジを締め過ぎたらしく折れてしまって高いものについてしまったよと。

 どちらにしても勉強は高くつく。 でも今度は多分うまく出来るはずだ。エンジンの部品も耐蝕性が必要な部分のボルトは機械的強度は弱いが真鍮製も使われる。SUSのボルトのように締めると折れてしまう。その加減も勉強である。

 自慢じゃないが、かく言うボクも過去にかなりの授業料を払ってきたからね・・・。
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by pac3jp | 2005-10-13 09:12 | シーマンシップ  

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