すこし便利?な無人島

 カントリーライフに憧れる若い世代や田舎暮らしの経験のない都市住民の中には一時の田舎住まいをして見たいと思っている人は多い。古い農家を買って改装して趣味の園芸や陶芸を楽しんでいる人も多いと聞いている。

 例えば別荘として比較的広い農家が手に入ったとしても、夏草の繁る時期は大変だよ。草を刈る一方から雑草は生えてくる。毎日草刈をしていれば良いが、たまに訪れたら草刈だけで数日は消えてしまう。・・・という話になったとき、仲間のお一人から淀川では区画を区切ってヤギを放し飼いにして雑草対策にしているよと聞いた時、五島列島の野崎島で見た光景を思い出した。
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 長崎県五島列島の野崎島はもう大分前から無人島になっている。港からは建物の形状が残っている廃屋が見える。少し入ってゆくと建物は朽ち果てて石積の屋敷跡と農地跡だけが小道沿いに残っている。

 その割合たくさんある農地跡がきれいに草刈されていることだ。高台に登って見るとみんなゴルフ場のグリーンのようにきれいに刈り込まれている。古いレンガ造りの天主堂もあるが草に埋もれてはいない。傍によって良く見なければ、既に使われていないと分からないほどである。
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この島は野生のキユウシュウシカが700頭も住んでいて、その鹿が生えてくる草を全部食べているらしい。良く見るとアザミだけはぽつん、ぽつん、と残っている。これは鹿も苦手らしい。

 しかし、このくらい鹿がすんでいると、農業は駄目だね。勿論、林業も。昔、人が住んでいた頃は柵の中に住んでいたようで、サファリパークみたいな雰囲気があった。今はゲートもあいているので人も鹿を自由に往来している。

 この島で住むのは大変でも、たまに遊びに行くのは最高だ。こざっぱりした港と、使い込まれてはいるが定期船用の小ぶりな桟橋と待合室もある。当然トイレも付いている。ここは無人島だがサマーキャンプに使うのか、自然学塾村という青少年向きの施設があるので船便があるのだろう。
 そして、現代人の生活に必須の携帯電話も通じる。当然、電気も、水道もカランを回せば水質に保証はないが水は出た。無人島の雰囲気は充分あって、便利なこの島は長崎周辺のクルージング好きのヨットマンに人気のクルージングスポットで、シーズンには混み合うらしい。
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 長崎半島、野母崎の北に海底炭鉱の採掘をしていて、今は無人島の軍艦島がある。ほんとに遠くから見ると軍艦の形に見える。近くに寄って見るとコンクリートと錆びた鉄のすごい廃墟だ。勿論、行く気もないが、外来者を断固拒絶する雰囲気があった。同じ無人島でもえらい違いだ。まぁ軍艦島が特殊なんだろけれども。

 ウエルカム!の無人島にみんなでどんどんクルージングに行ってみようよ。
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by pac3jp | 2005-09-06 08:55 | クルージング  

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