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クルージングヨットのエアコン事情

灼熱の太陽がポンツーンを焼き焦すかのように照りつける無風の夏の日。朝は桟橋に人影もあったが沖へ出たわけではないのに、キャビンの中で涼んでいるのだろうか、ヨットの上にも人影は少ない。

ここのハーバーは電源事情が良いので家庭用エアコンをはじめ各艇の事情が許すタイプのエアコンを設置するフネが多くなってきた。
勿論、ヨットに複雑で高価な機器は積まず、ましてや危険なガソリンの積み込みなど、もってのほか。ヨットはシンプルイズベストだ!。
そんなものには興味を示さない?オーナーが方がまだまだ多いだろうとは思うけど。

昔から大型のモーターボートにはジェネレーターが付いてオール電化なのでエアコンも普通についていた。当然、大型ヨットにも普通についていたが、最近は36fくらいの中型のヨットでもジェネレーターを積んでエアコンを駆動するシステムになっているのも見かける。そうだ、ナウティキャット32にもパンダが付いていたね。


7月中旬、仲間と一緒に2泊3日のクルージングにいった時、小豆島の泊地でエアコン搭載の船を数えてみると、停泊している9隻の内エアコンを搭載しているフネが7隻いた。約78%の搭載率だ

エアコンシステムの内訳は
1.専用のジェネレーターで駆動するマリンエアコン・・・1隻
2.陸電・ポータブルジェネレーターで駆動するマリンエアコン・・2隻
3.同上                 ウィンドエアコン・・3 隻
4.同上                ポータブルエアコン・・1隻


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当日、1隻のクルーは全員ホテルで宿泊、もう1隻は発電機がなく、残りの5隻が4台のジェネレーターを駆動してエアコンを使っていた。
このようにエアコンを装備したヨットやボートが多くなってくると母港の陸電で使っていれば騒音や排気ガスの問題はないが、クルージング先の静かな泊地では騒音や排気ガスで多くの人達に迷惑をかける事もあるだろう。当然、マナーとして他艇を配慮した使用が必要だと思う。

10数年前、まだ小型ヨットにエアコンなど付いていなかった頃、淡路のとあるマリーナでジェネレーターから出る排気ガスに腹を立てた血の気の多いヨット乗りが大型のパワーボートに喧嘩を売って大騒ぎになったことが思い出される。

「隔世の感があるね!」 とは当時も現場に居合わせたベテランヨットマンのお言葉。

夏は暑いもんだ。暑さを大いに楽しもう。暑くて寝れない夜は、デッキで虫の鳴き声を聞きながら、星を見よう。雄大な宇宙に思いを馳せよう。
そのうち眠くなるから・・・。
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by pac3jp | 2005-08-02 11:00 | ウオッチング  

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