こまし網って知っていますか?

海の日の3連休に仲間のヨット(28f~34f)7隻のフリートで四国香川の庵治港と小豆島の吉田湾クルージングに行ってきた。
サイズも乗り手の技量もまちまちのヨットがフリート行動をすることは難しいこともあるが一隻では行けないクルージングエリアも助け合って行けるメリットが大きい。

今回は明石海峡を抜けて播磨灘に入ったところでイルカの群れがヨットの右に左にジャンプしながら我々に朝の挨拶をしてくれた。 ここ数年はこのあたりでイルカをよく見かけるようになった。しかし昔よく見かけたスナメリはまったく見かけない。
海の生態も変わってきているのだろうね。

午後早く庵治漁港に着き、いわし等小さい魚を太いホースで水揚げする設備のある浮桟橋に付けさせてもらった。
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翌朝早くからここの岸壁で地元の漁師さん達が漁網の補修と漁船への積み込み作業を始めた。 
どんなお魚を取る網ですかとお聞きすると「まながつお」だとおっしゃった。なおも観察しているとこの網は「コギ網」でなく潮の早い瀬戸で大きなアンカーを打ち、長い網を入れて潮に乗ってくる魚をとるそうだ。「網を入れたら昼寝しとるんや」との事。


今年の5月末、大潮の連れ潮でアビームの順風を受けての備讃瀬戸航路を東へセーリングしていた。 大槌島を経て男木島西から航路は左へ変針する。航路の右端を対地速度9kt近いスピードで帆走していた時、左舷側からは宇野からのフェリー、右舷側からは高松からの宇野行きフェリーが2隻が近づいてくる。そして、交錯する航路のごく近くまで、こまし網の漁船多数が航路の端を通過しようとするフネを飲み込もうとするようにオレンジのブイが網の口をあけて次々に見えてくる。

後ろから来る本船はどうだ? 航路を横断するフェリーとの距離は? 前から近づいてくるこの網はどんな構造をしているのか、ブイのどちらが通れるのか、網は浅いか、充分深いか、とっさに多くのことを判断しなければならない。
瀬戸内の航海で一番緊張する局面である。

この込網漁法は「いかなご、いわし、まながつお」を漁獲するもので、早い潮流を利用して網を展開し、転流時に網を揚げる。夜間の操業はしない。潮流が弱い時期は操業できないが、コギ網船に比べて燃料を余り消費しない点でフネや自然に優しいね。
漁師さんにお聞きすると網の間口は40mくらい、深さはヨットのキールくらいは大丈夫だろうとの事だが、”君子危うくは近寄らず”。

ヨットで旅をしていると色んな漁法、漁具と出くわす。ホームポート付近の漁具は大体想像がつくが、初めての海域や初めてその季節に入るときは注意が必要だ、時期によって様々な漁具が使われている。網の付いていそうなブイはとりあえず大廻で避けて通るが賢明だ。

漁港に入ると地元の人にその地方の漁法や網の構造などを聞いてみるのが「巡航機帆船」の航海術?の勉強にもなるし、有効なコミニュケーション手段にもなりますね。
今回のクルージングはしっかりと香川県の込網の勉強もしたし、大いに有益だった!!

参考にさせて頂いたWebです。 香川県の漁具漁法
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by pac3jp | 2005-07-22 11:58 | 漁船  

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