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観天望気

昨日、「この地方の梅雨が明けた模様・・・」とのアナウンスが気象台からあった。
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明日のお天気を予想するのは結構難しい。
この頃はテレビや電話又はインターネットで専門家が予想する天気予報に殆ど頼る事になる。有料のピンポイント天気予報のサービスもある。

かって、このようなきめこまかいサービスがない頃、山や海に出る人々はNHKの気象通報を聞き、天気図に書きこみ、明日のお天気を自分で予想したもんです。私も少年時代に天気図作成の講習を受けたことがあります。
勿論、いまではまったく出来なくなってしまいましたが・・・。

観天望気は自分の五感を働かせ空を見、自分のうちにある経験の蓄積と、昔から言い伝えられてきた事柄を自分なりに判断し、あすの天気を予想してみる。
同じ土地に長く暮らしてみて身に付くものではあるが、肝心のその五感がうまく働かない。

都市住民は人工的な環境にいて、お天気はテレビの気象予報士が懇切丁寧に天気図で説明してくれる。本来、現場で見聞きする「うぐいすの初鳴き」や「ツバメの初見」はテレビで見聞きし、実体験なしに季節を感じるようになってしまった。  五感の出番はない。

海で遊ぶヨット乗りに必須だった潮汐の観測も湾奥の都市型マリーナの周辺で楽しむヨッティングでは不用になってしまったように見えるが、意識して空の雲をを見よう、夜空の月を見よう、海や山を見よう。そして木々のざわめきを聞こう、そして身近な自然の中に入って自分の五感を鍛えよう!!

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次のクルージングの予定が決ってから新聞の天気図を見たり、テレビのお天気番組を見る集中度が上がってきた。
海の男モードになってきたように思う・・・。

by pac3jp | 2005-07-19 11:00 | シーマンシップ  

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