ヨットの旅と音楽

数年前の夏、仲間と四国の庵治温泉と金毘羅さんのクルージングに行った事があった。
明石海峡で吹かれて、引き返してしまった艇もあったラフなコンディションだったが、頑張って5艇が静かな香川県庵治港に着いた。広い漁港の物揚場に近い桟橋に舫いを取り一息つく。

当日はお祭りで漁港の仕事はお休み。多くの漁船はお祭りの幟を上げている。
やがて、夕闇が迫り、夕凪で静かな海面に対岸の窓の灯りが増えてくる。
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今日のゲストはプロのミュージシャンだ。(詳しくはブラックボトムブラスバンドのHPをご覧ください!)

ロマンティストのロッキーのオーナーがここで、ジャズを聞きたいと言い出し、何曲かこの雰囲気に合いそうな曲をリクエストした。

さすが、プロのラッパ吹き。早速リクエストに応えてアルトサックスがメロディを奏で出した。星が輝きを始め、穏やかな港内をサックスの音色が響く、遠い過去の思い出を呼び起こすように流れてきて心に沁みてくる・・・。  至福のひとときだった。

もう亡くなられたが「オケラ」の多田雄幸さんが世界一周レースの途中、寄港地でサックスを吹き、多くのメンバーを楽しませていると、舵誌の記事で読んだことがあった。
どのような曲を奏で、どんな雰囲気だったのかなぁと想像するのも楽しかった思い出である。

生の音楽を聴いたり演奏する時、その場所の持つ雰囲気は双方に大きな影響を与えるのだろうと思う。ヨットの旅ではフネを舫う場所は漁港であったり、一般港の船溜りであったりで、音楽を味わう雰囲気としては良くない様に思うがそうではない。

港を少し離れるだけで、静かで広くて長い砂浜があったり、外洋の荒磯が白い飛沫を上げている厳しい岬を望めたり出来る場所があったりもする。その場所こそ非日常の空間であり、たとえ携帯の音源であっても音楽と自然の持つ力に感動する場所として存在するのだろうと思う。
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日頃は目的地に着くとまず、安着を祝ってビールで乾杯、そして根が生えたように腰が据わり酒盛りが始ってしまう。(自戒)

たまには心を空っぽにして染み込んでくる色んな自然の気配をかみ締めて心のままに感動しょうよ!!
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by pac3jp | 2005-07-12 11:41 | クルージング  

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