クルージングヨットのドジャーについて(2)

今回は補強されたドジャーとドジャーの窓について考えてみた。

揺れるヨットの上ではコクピットを大きく覆うドジャーはクルーにとって格好の手がかりになる。初めてヨットに来たゲストはドジャーの裾やナイロンベルトをつかみながらコクピットの出入りをするし、コクピットから立ち上がる時や艇の動揺でバランスを崩した時にはドジャーのひさしを掴み身体を保持したりもする。

その結果、ドジャーのキャンバスクロスが汚れたり、擦りきれたり、伸びてしまったりする。
また、衝撃や加重でドジャーのフレームは変形し最悪の場合は雨漏りが始まる。

この問題を解決するにはフレームの強度を上げ、手掛かりにされそうな部分はフレームにを入れて補強をはかる必要がある。 以下に数艇のフネを見てみよう。

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1.このドジャーはドジャーの裾の部分にフレームを入れて補強と手掛かりを追加したものですがメンシートの取りまわしもあるが、ひさしの部分がもう少し長いほうが良いような気もするけど。





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2.このドジャーはコクピット内での手掛かりの為に別の手すりを追加したものだ。
コックピットが広いヨットは停泊中のパーティには良いけれども、航海中は安全の為に出来るだけ多くの手掛かり、足がかりがコックピット内に欲しいですね。
この艇はコクピット内の手掛かりは多い様です。



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3.このドジャーのウインドは透明ビニールで出来ていて、折りたたむ事が出来る利点があるが時間が経つと皺がになってしまったり、紫外線で曇ってしまう事がある。




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4.対策は前面にウインドに少し硬い透明アクリルパネルやポリカーボネイトを使う事でよりクリアな視界を確保する事が出来る。しかし、折り畳みは出来ない。出来ればサイドウインドも同じ材質で出来ればなお良い。




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5.紫外線による劣化にはカバーをすのが一番効果がある。UVカバーの取りつけ、取り外しと手間が掛かるのが欠点か。几帳面な人向き。
紫外線の強い熱帯地方をクルージングしているヨットでは窓をなくしてしまっているフネもあると聞いている。




ドジャーも長く使っていると、本体のクロスや縫い糸が弱くなってきて水漏れがしてくる。
前回ご紹介した小笠原行き専用艇はキャンバスクロスにシリコンをたっぷりと塗布する事でより防水効果が上がるとおっしゃっています。勿論、埃などの汚れが付き易いですが、ヘラで削ぎ落とせばOKだとの事。
どちらかと言えば黒っぽいドジャーに向いた防水処置だね。
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by pac3jp | 2005-07-04 14:13 | ヨットの艤装と艤装品  

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