バウスプリット考

バウとは船の船首部分のことを言う。英語では幹の意味だ。
船首部分も色んな部分がある。ステム。船首で水を切る部分のこと。英語では枝。スプリット。同じく英語では小枝。

昔から木造船は木の持つ性質をうまく使って作られてきた。ステムの曲がった部分は根から幹に立ちあがる曲がった部分を使ったそうだ。昔からある古い造船所にはそんな木材がよく転がっていたっけ。

長いバウスプリットと船首像フィギアヘッドを持つ快速帆船クリッパーが一世を風靡した時代があった。 そして ヨットでもクラシックな雰囲気を持つボートにその伝統が残っている。
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実利面もある。その長いバウスプリットによって大きな軽風用のセールを展開できる。
カッターリグに作りやすいので外洋の航海には好適なリグになる。
以前近くのヨット泊地でブリストル・チャンネル・カッターが浮いていたので見に行ってきたがもうなかった。

シルバーエイジの一人乗りに最適と野本先生が推薦のファルマス・カッターも同タイプのフネのようです。
木造、フルキールの重排水量のヨットを長いバウスプリットを生かして、帆走係数14くらいになっている。 こんなフネでも風力が4もあれば結構走るそうです。

しかしながら世知辛い現代では、その長くかっこいいバウスプリットがオーナーの悩みの種でもあるらしい。
マリーナの保管料金がバウスプリット等を含む全長で計算されるからだ。
我々のハーバーの場合、2mのバウスプリットがついていると、年間で30万円位は余分に払わなくてはならない。これは大変だ!
何とかしたいと思うと、船体の呼称サイズで計算してくれるマリーナに変わるか、あるいは泣く泣く自慢のバウスプリットを切るかだが、これは出来ない!
そうゆう風に見ればバブルの頃は長大なバウスプリットをつけた優美な大型ヨットも係留していたが、今はごく少なくなってしまった。

つい最近、長崎のハウステンボスマリーナに少しのあいだお世話になったが、ここにいる外国艇は格安の係留料で優遇されているので長いバウスプリットを持つクルージングヨットも多数、帆を休めていた。
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by pac3jp | 2005-06-09 09:01 | ヨットの艤装と艤装品  

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