2010年のIMB海賊報告センターレポート

 アデン湾などソマリア沖での海賊被害が時々新聞などで報道されるが、ボクはもうボツボツ収まってくるのかななんて思いながら記事を読んでいた。
 国際社会はNATO諸国をはじめ日本も護衛艦「きりさめ」「ゆうだち」の2隻とP-3C哨戒機を2機派遣しているし、中国や韓国も新鋭艦をこのエリアに派遣し商船を海賊被害から守る活動を続けているという。だが↓画像の、2010年海賊被害マップを見て驚いた。
c0041039_17491769.jpg
 大西洋とインド洋、マラッカ海峡から東シナ海に至る海のマップ上に実際に海賊被害にあった船舶と攻撃されそうだった船、それに不審船がマークされているが、特にソマリア沖から紅海、イエメン沖などインド洋にマークが重なりあってしまっている。
 でも良く見ると海賊が現れた回数は多いが実際の被害にあった船はその割には少ないようで、各国の海軍が出動していて護衛活動している効果は充分あるようだ。実際のマップはここをクリックして下さい。

c0041039_17345869.jpg

 米国海軍艦艇から撮影したソマリア沖の海賊。
AK47やその他の自動小銃、RPG-7などで武装している。

c0041039_1735494.jpg

■2010年8月19日、P-3Cが不審な物件を搭載したダウ船(多数のドラム缶を積載)及び上の画像の小型船舶(8名乗船、はしごを搭載、船外機2基を装備)を視認し、付近に所在する艦艇に情報提供を行った。フランス艦艇から発艦したヘリコプターは、不審な小型船舶の前方に警告射撃を行い停船させ、フランス艦艇による立入検査を実施したが、海賊の疑いはあったものの、証拠不十分であったため、解放した。
(海自Web P-3C活動報告より)

 警備艦艇の派遣状況は以下の25カ国になる。

1.アメリカ 2.イギリス 3.イタリア 4.イラン 5.インド 6.オーストラリア 7.オランダ 8.カナダ 9.ギリシャ 10.サウジアラビア 11.スウェーデン 12.スペイン 13.シンガポール 14.韓国 15.中国 16.デンマーク 17.ドイツ 18.トルコ 19.日本 20.ニュージーランド 21.パキスタン 22.フランス 23.ポルトガル 24.マレーシア 25.ロシア
(Wikipedia 「ソマリア沖の海賊」より)

 多くの海賊の中にはドジな連中もいて軍艦を獲物と間違って襲い、各国海軍の連携作戦の標的にされたしまった海賊もいたようだ。

 2009年3月29日、ソマリア沖のアデン湾において海賊がドイツ海軍のレーン級補給艦シュペッサルトを襲撃する事件が発生した。アメリカ海軍第5艦隊のプレスリリースによれば、シュペッサルトは海賊から銃撃を受け、それに対し乗船していた武装警備隊員が銃によって反撃を行った。
 その後シュペッサルトは各国海軍に対し応援を求め、オランダ海軍のフリゲート デ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン、スペイン海軍のフリゲート ヴィクトリア搭載のSH-60Bヘリコプター、スペイン空軍のP-3M哨戒機、さらにはアメリカ海軍のワスプ級強襲揚陸艦ボクサー搭載の海兵隊ヘリであるAH-1W及びUH-1、及びギリシャ海軍のフリゲート プサラなどと共に海賊を追跡した。
 およそ5時間の追跡の後、シュペッサルトの武装警備隊及び臨検チームが7名の海賊を拘束し、彼らの武器を押収した。アメリカ軍によれば、海賊達がドイツ海軍の補給艦を民間船舶と勘違いして襲撃した可能性があるとしている。



 日本の重要なシーレーンであるマラッカ海峡周辺エリアの海賊被害の数はソマリア沖より少ないが警備する艦艇が少ないのか襲撃が成功してしまう確率が高そうなのが問題ですね。

最新News韓国人8人乗船の運搬船がインド洋で乗っ取り (中央日報 1/16)

【関連記事】1:ソマリアの海賊たち
【関連記事】2:インドネシアに巡視艇3隻の引渡し 
【参考Web】:ソマリア沖の海賊 Wikipedia
[PR]

by pac3jp | 2011-01-15 17:58 | ウオッチング  

<< 日本の船(海から見た日本史) ... 2011年 またも騒がしくなっ... >>