支援母船「よこすか」と「しんかい6500」

 平成22年10月16日(土)神戸港・しおさい岸壁で「テクノオーシャン2010」でJAMSTECに所属する「ちきゅう」と「しんかい6500」と支援母船「よこすか」の見学イベントがあった。

 この日は好天に恵まれ船の見学には絶好の日だった。5千人の見学者があると聞いたが、小さな子供たちを連れた家族グループが多かったのも良かったですね。それにわざわざ東京からやってきた若い人とも出会う。

 ボクは昨年にも「ちきゅう」を見学したが、人気の大型探査船なので見学者の長い列につられて、つい並んでしまい、昨年と同じコースで一回りしてきた。
 お隣に停泊する「よこすか」は4000トンクラスの船なのに57000トンの「ちきゅう」の隣ではとっても小さく見える。

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c0041039_1356484.jpg全長:105.2m 幅 :16.0m 深さ:7.3m 喫水:4.7m
総トン数:4,439トン
航海速力:約16ノット
航続距離:約9,500マイル
定  員:60名(乗組員45名/研究者15名)
主  機:ディーゼル機関 2,206kW×2基
推進方式:可変ピッチプロペラ×2軸
竣  工:1990年

 この船は有人潜水調査船「しんかい6500」の支援母船として建造されたので深海探査の支援に特化した設備を持っている。

c0041039_168145.jpg その一番は深海に潜航する調査・探査船との通信・航法管制に必要な高性能な音響機器が搭戴・運用されている。そのために母船から放射される雑音が多くては本来の効果が発揮できないのでエンジンや発電機の防振対策や雑音の出にくいプロペラ形状、それに機関室の様々な防音対策を講じて、建造当時は非軍事向けとしては「世界一静かな船」といわれたという。
今は深海巡航探査機「うらしま」の母船としても活躍している。

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 「よこすか」の船内を見学する。ブリッジに入ると船齢20年を感じさせるブリッジで液晶ディスプレーがずらりと並ぶ「ちきゅう」とは大分違い、多くがアナログ系の装置でディスプレーはレーダーや電子海図の表示パネルなどだけのようである。

c0041039_1491081.jpg ブリッジの背面にガラス管を使っている珍しいアナログ計器盤があった。表示は「ヒーリングタンク」「吃水」のプレートが付いている。ヒーリングは両舷のタンクレベルを表示していて、吃水は船首・船尾の吃水レベルを表示しているらしいが、「これ何ですか」とお聞きするともう別のセンサーに変わり今は使っていないと半分だけのお返事だった。

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 船内通路を見学しながら通過するがブリッジの階下付近に珍しく和風で纏めた小さな会議室があり、毛布を折り畳んでオブジェ風にした飾りが3つ並んでいた。きっとこの船には少々のあそび心をもったクルーが、深海の難しい仕事から帰ってくる仲間のためにこんな心使いがあるのかもしれないなぁ。上の画像は左は孔雀、右はバラです。

 さらに船内通路をわたり後部甲板の「しんかい6500」の格納庫に入る。(続く)
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by pac3jp | 2010-10-24 14:14 | 特殊船  

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