新しい?防舷装置

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 深江丸 【主要目】
全  長:49.955m 幅 :10.000m 喫水:3.212m
総トン数:449トン  
主 機 関:4サイクル ディーゼル機関 1,500馬力× 1基:常用約11100馬カ
航海速カ:12.5ノット 航続距離:31000海里
竣  工:1987年10月

c0041039_18115860.jpg 「進徳丸メモリアル」の見学を終わり、専用岸壁に北向き入船で係留されている練習船・深江丸を見る。西風に対してか、船尾から南西に錨鎖が伸びている。岸壁と本船の間には通常のゴム俵タイプの防舷物ともう一組の変わったタイプの防舷装置があるのに気が付いた。

 岸壁の地中に大きなオイルダンパーを2基埋め込み、接岸する深江丸(449総トン)の衝撃を緩衝しようとするものらしい。岸壁には通常の縦型のゴム製防舷材も付いているがちょっと影が薄い。

 近くの防潮堤に「新型式防衝接岸装置」として詳細な解説パネルが掲示してあった。
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神戸商船大学地域共同研究センターは、港湾内での接岸作業や荷役作業の効率を向上させるために、従来のゴム式又は空気式防舷材に変えて油圧オイルダンパーを使用した新型式防衝接岸装置を、三井造船、東洋建設、シバタエ業、カヤバエ業と共同で開発した。(解説パネルより)

Webでこんな記事を見つけた。

新型式防衝接岸装置(S社)
 S社は、港湾における船舶の接岸時の安全性や荷役の効率向上を目的として、新型式防衝接岸装置を開発した。従来の設備は、ゴムの弾性や空気の圧縮力を利用したゴム性防舷材が使用されているが、接岸時の反力増大などのため、接岸速度も10~20m/s の極低速で実施していることから、港内における接岸効率が悪い。 これに対して、新型式防衝接岸装置は、エネルギー吸収装置にオイルダンパーを用いて防衝装置を構成することによって、低反力で大きなエネルギーを吸収可能とし、従来の防衝設備より安全にかつ高速での接岸(2~4倍)を可能としたものである。また、接岸エネルギー吸収後は、装置を岸壁側に収縮させることで、船側と岸壁の距離を短くできることから、クレーン設備の小型化や荷役効率の向上が可能になる。


 新型の防衝接岸装置のモデルケースとして10数年前にここに建設されたが、その後どこかでこの技術が生かされたのだろうか、船に優しいアイデアは良いがゴムの防舷材に較べて圧倒的に高そうだし、500トンクラスでこの大きさだとコンテナ埠頭の数万トンクラスの設備だとかなりの費用が掛かりそうである。

 でも、タグのお世話にならずに大型コンテナ船が着岸出来たら港湾コストは安くなりそうですが、港湾は既得権など政治絡みの難物も多いのでこの新システムで勝てるかな?
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by pac3jp | 2010-08-22 18:21 | ウオッチング  

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