進徳丸のバーカンティン帆装

 今週初め、神戸・元町の海文堂書店に寄ると店頭のショーウインドに総帆に順風を受けて航海する4檣バーカンティン型だった「進徳丸」の絵画が飾ってあり、同時に進徳丸の解説も掲示してあった。

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 《進徳丸の帆装型式決定の謂れ》
 大正10年10月、文部省は練習船建造調査会を開き、その船種と型式が検討された。海軍側の汽船論と文部省側の帆船論が対立したが、文部省督学官であった小関三平氏の熱心な主張により帆船と決定した。さらに帆装型式については、大成丸と同じ4本マストのバーク型と4本マストバーカンテイン型とが議論されたが、当時日本郵船の海務部長であった武田良太郎氏が英国で自ら乗船した経験より旋回性能に優れているバーカンテイン型を強く推奨したことにより4本マストバーカンテイン型に決定された。
 当時国内では大型帆船建造の経験が乏しく、英国のRamage&Ferguson Co.に帆船に関する部分の設計一切を依頼し、日本より技師を派遣し建造の指導を受けた。(神大海事科学部HPより)


c0041039_7354479.jpg バーカンティン型帆船

 左図は一般的な3檣バーカンティン型の帆装だが大型帆船だった「進徳丸」は4檣の内、メイン、ミズン、ジガーの縦帆が余りにも巨大で操作が困難だということで縦帆を分割してダブルガフに大改造された。
 艤装は複雑になったが操作性は良好だったといわれる。
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by pac3jp | 2010-08-20 07:43 | 帆船  

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