輸送艦 LST4001「おおすみ」を見学する

2010年7月10日(土)、大阪港で輸送艦「おおすみ」の一般公開があったので久し振りに護衛艦の見学に行ってきた。
 LST「おおすみ」は以前から阪神基地隊の岸壁に時々係留していたので艦尾からエルキャック用のウエルドックなどを覗いたことはあったが今回初めて艦内見学コースを一回りしてきた。

c0041039_14421463.jpg

基準排水量:8,900t
主 機:ディーゼル2基 2軸
馬  力:26,000PS
速  力:22kt
主要兵装:高性能20ミリ機関砲×2
特殊装置:輸送用エアクッション艇×2
定  員:135名
主要寸法:178x25.8x17.0x6.0m(長さ、幅、深さ、喫水)

 桟橋に係留されている「おおすみ」。空母型のブリッジと全通デッキを除けば船体の印象はまるで長距離カーフェリーのように見える。でも軍艦なので防御用のCIWSがちゃんと前後に2基装備されている。

c0041039_1443749.jpg

 車両の積み込み口から艦内に入ると大きなターンテーブルがある。艦首方向は幕が張ってあり公開されていない。艦尾に向かって車両などを搭載するデッキがある。明るい光が見えているのはエアークッション艇「エルキャック」2隻の格納庫である。

c0041039_1444373.jpg

 車両甲板から艦内居住区を経由して階段を上りつめてヘリ甲板左舷中央出入り口から艦首から艦尾まで見通せる見晴らしのよい場所に出た。
 このヘリコプター甲板艦尾から全通甲板を見渡せば流石に広いですね。当日は陸自が高機動車と偵察用バイク、救急車などを展示していた。

 輸送艦なので当然陸自の兵員や装備の輸送が主たる任務ですからね。ちなみに旧陸軍は自前の上陸作戦用を含む陸軍輸送船隊を運用していた。

c0041039_14452541.jpg


 デッキから艦橋へに登る。信号旗箱付近でこの当たりに時鐘があるのにと探すが見あたらず、ブリッジに入る。空母型のブリッジなので少し小さい気がする。着岸などの細かい操船はジョイスティックでするそうでバウスラスタと主機が連動するシステムになっているらしい。
 海図室のチャートワークはフルノのGPSをお使いだそうで米軍制式のGPSはカバーをかけて見れないようにしてあったし、写真も駄目だとか。商船では一般的な電子チャートはまだ無いようなお話だった。

c0041039_1447037.jpg ブリッジから下へ降りる。途中に艦長室はなかったが木製の立派な看板が掛かった「先任海曹室」の前を通る。個人の執務室かとも思ったがどうもそうではないらしい。

CPO室:「先任海曹室」というのが正式名称。口の悪いやつは「隠居部屋」とか「仙人の間」とか言っている。部屋自体は文字通り各職の先任海曹の入る部屋。何十年も海上自衛官をやっている大先輩が入る由緒正しき部屋なのだ。海上自衛隊では階級よりも飯を食った数勝負のような気質があるため、若い幹部(海上自衛隊では「士官」という)ではこのカタガタには全くうだつがあがらない。むしろ、怒られる始末。このCPOに入るようになるとやはり自分の年を自覚するようになるらしく、私が勤務していた頃にも私達の班長がCPO入りすることになり、居住区のメンバーで送別会(?)を開いたのだが、その班長はしきりに「やめてくれよ、やめてくれよー」と嘆いていた。
嗚呼,花の艦隊勤務 其の弐 艦内生活篇より引用】 

c0041039_14494977.jpg

 艦内トイレの張り紙 「塩素系洗剤の使用禁止」!
手動バルブと把手が付いている小用トイレ。各トイレの上記の小さな張り紙がしてある。

 2010年6月22日 ソマリア沖の海賊対処活動に派遣された海上自衛隊の護衛艦「ゆうぎり」のトイレ内で3等海曹が、し尿処理タンクから発生した硫化水素で中毒死したとされる事故があったからなあ。

c0041039_14503271.jpg

 艦内から桟橋に出るとアチコチで記念撮影をする人たちがいたが丁度、夏服姿のクルー4人に入ってもらったラッキーなお客さん。
[PR]

by pac3jp | 2010-07-24 15:05 | 特殊船  

<< 輸送艦「おおすみ」のLCAC(... マジャパヒト号の建造法は >>