内之浦宇宙空間観測所

 7年間もの長い宇宙の旅をして地球に帰ってきた「はやぶさ」が出発したのは、2003年5月9日13:29 大隈半島東岸にある内之浦宇宙科学研究所のロケット発射台からM-V5号機に搭載され旅立ったという。

 打ち上げ1年後、6年前の4月末、ボクは何も知らずにここを訪れてたが、その時、地球軌道上の探査機「はやぶさ」はイオンエンジンを併用した地球スイングバイに世界で初めて成功するなど、着々と長旅の準備をしていた。

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 ↑画像はミューセンター施設で整備塔と横たわっているのは「はやぶさ」を打ち上げた M-V型三段式固体燃料ロケットの模型?で、長さ:30.8m、直径:2.5mで本物の総質量は140.4tonもある。以外に小さいように思ったが大陸間弾道弾「ICBM」もこのサイズらしい。

 打ち上げ時はスタッフなど大勢の人が集まるのでしょうがこの日の構内は閑散として人影も疎らだった。ゲートを入るのもサインだけで簡単だったけど最近はテロがらみの規制があれこれ出来たのでどうでしょうかね。

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 ↑画像は広場に展示されたロケットのモニュメントと丘の上にはテレメーター用の34mアンテナ、右にコントロールセンターとレーダーセンターが見える。ここは打ち上げた衛星の追跡を行う60cm反射式天体望遠鏡及びシュミットカメラもあるという。

 この施設は6年前に行った時でも古びた施設だったのでもう大型ロケットの打ち上げなどやってないのかなと思っていたが、その後、'05年に「すざく」、'06年に「あかり」と「ひので」の計3基がM-Vロケットで打ち上げられた。トータルではM-Vロケット7基の内、1基は失敗したが、6基が科学衛星の打ち上げに成功した。

 5月に種子島宇宙センターからHⅡAで「あかつき」と同時に打ち上げられた「イカロス」のソーラセイルの軌道上でのテストは'06年のM-V8号機とM-V7号機のペイロードとして打ち上げられテストされたがこの時は2回とも不調だったようだ。あんなややこしいセイルがそう簡単に展開できるのだろうかと思っていたが、かなり前からしっかりお金をかけてテストをやっているんだと知って納得した。

 ボクは「ペットボトルロケット」のオーナーだったが、こんな本物のロケットは凄く高いだろうと思い調べてみると固体ロケットM-V1基を打ち上げるのに本体+輸送費+打ち上げ費用の総計は75億円だという。もっと安く上がる次期固体ロケット「イプシロンロケット」の計画はあるがまだちょっと先のことでしょうね。ちなみに最新型の液体燃料のHⅡAは本体だけで85億円するが5倍のパワーがあるそうだ。

 実はこの内之浦ロケット発射場の麓にある内之浦漁港には3回ほど寄港したことがある。九州東岸をクルージングするヨットには丁度良い中継点になる港で、湾奥の広い港で係留にも困らないし、お風呂も食事も近くにある。漁師さんも親切だった。一度は差し入れまで貰ったことがあったなぁ。

c0041039_91020.jpg この町にはロケット関連の補助金で建設されたと思われる大きなホール「内之浦銀河アリーナ」がある。あまり使われているようには見えないが付属施設の図書館などでは子供達が楽しそうにおしゃべりをしていた。公共施設は立派だがAコープなどはそれなりである。でも漁港の施設も大きいし定置網からの水揚げで盛況のように見えた。

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by pac3jp | 2010-06-18 09:03 | 航空・宇宙  

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