プレジャーボートの海難が増加(海保より)

 神戸海上保安部から昨年度、平成21年の管内での船舶海難の発生状況が発表された。

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 ↑表にはプレジャーボートの海難が45隻と最も多かったとして前年に比べ8隻増加し、全海難の59%を占めている。

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 ↑表はプレジャーボートの用途別海難状況ではモーターボートが21隻で48%と断然多く、「その他」が二番目で24%だがこれはどんなフネでしょうね?クルーザーヨットは3隻、7%だった。

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 ↑表は海難原因別の状況。海難原因のほとんどが人為的なもので、操船に必要な知識、技術、経験が不十分なことが発生要因で海難発生の原因を見ると、見張り不十分、機関取扱不良、操船不適切等が多く、プレジャーボート海難の4分の3が人為的原因であると述べられている。
 表の件数では機関故障・安全阻害が10件、衝突が8件、運航阻害6件などだが、機関故障、舵故障、乗揚、推進器阻害などの意味は理解できるが、安全阻害・運航阻害の法律用語の意味がよく分らなかった。で、調べて見ると下記のようである。



安全阻害:船舶には損傷がなかったが、貨物の積み付け不良のため、船体が傾斜して転覆、沈没等の危険な状態が生じた場合のように、切迫した危険が具体的に発生した場合をいう。
(例)
・他船と接近して航行中、航法違反をしたことにより危険な状態を生じさせたとき。
・夜間、規定の灯火を表示しないで航行又は停泊したため、危険な状態を生じさせたとき。
・正規の乗組員を乗船させず、無資格者が操船していたため、衝突又は乗揚などの危険な状態を生じさせたとき。
・航路内に停泊していたため、他船に衝突の危険を生じさせたとき。
・貨物の積み付け不良のため船体が傾斜し、転覆、沈没等の危険な状態が生じたとき。
 
運航阻害:船舶には損傷がなかったが、燃料、清水等の積み込み不足のため運航不能に陥ったなど船舶の通常の運航が維持できなくなり、時間的経過に従って危険性が増大することが予想される場合をいう。
(例)
・運航に必要な乗組員が不足していたため、航海を継続することができなくなったとき。
・砂州等に乗り揚げて船体は無傷であるが、航海を継続することができなくなったとき。
・燃料、清水等の積み込み不足のため、運航不能に陥ったとき。
・保守・点検を怠ったため、機関等の調子が悪く運転に支障を生じて航行不能に陥ったとき。
・正当な理由なくして、船舶を放棄したとき。



 上の表に記入された海難事故は海保が取り扱った事件ですが、海難事故にはならなかったけど運航阻害や安全阻害などに該当しそうなお話はよく聞くので、それはもう立派な海難になると各自が認識することが必要なんでしょうね。

 姫路海上保安部のHPに「他山の石」にしたいような記事がありました。
 プレジャーボート海難が多発しています。
 事故事例を掲載しました⇒ その1 その2 その3 その4

【参考Web】:神戸海上保安部
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by pac3jp | 2010-06-05 09:38 | 海保  

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