ターボチャージャー

 かってのヨット仲間でエンジンを大事にするあまりだろうか、無風の海でもエンジンの回転はアイドリングの少し上で、ノロノロと機走していた人がいた。その全く反対のヨットマンもいた。彼はエンジンは最大出力で回すものであると確信していた。レースが終わり機走で帰港となるとアクセルレバーは一杯まで倒し、全速力で帰っていったものである。(いつでもトップをとりたい?)

c0041039_14583869.jpg 作業台の上に故障したのかモーターボートの大きなターボチャージャーがおいてあった。

 そのアメリカ製のボートは目の前を黒潮が流れる和歌山の漁港に繋がれていて、いつもはカツオやマグロのトローリングに使われているという。修理担当のメカニックにお聞きすると「このボートはトローリングスピードで長時間運転するとエンジンに良くない」とおっしゃる。
 確かに5~6ノットのスピードはヨットでは巡航速度でもモーターボートではアイドリングスピードであり、高速ディーゼルエンジンが効率的に動く温度にもならない効率の悪い運転状況のようだ。トローリング専用のフィッシャーマンや漁船はちゃんとトローリング速度にセットできるギヤーを持ってるという。

 モーターボートで大阪湾奥から串本沖までカツオ釣りに出漁するには数時間の高速運転時間があり、その後トローリングに入り、また帰路は高速運転となるので途中の低速運転は問題にならないが、このボートのように出港から5分で魚場、そして一日中低速で曳きまわしているとやがてこうなってしまうそうだ。

 車でもボクの弟が仕事で使っている2トントラックがたびたび故障して困っているというので、「まだ新しいのになぜ?」と聞いてみると、走る距離が短いからだという。道具と資材を積み、狭い道路を1.5km先の得意先へ行き、仕事終われば帰ってくる。1日たった3kmだけ。
 そんな日が多いから車の持つ本来の性能を充分発揮できないうちに運転を終わってしまうので、高回転高出力のディーゼルエンジンが駄々を捏ねているらしい。

 確かに機械類は大事にとっておいても駄目で、きちんと整備をしながら使っているほうがずっと長持ちするのは誰でも知っている。だがエンジンは高い燃料を食うので「ちょっと節約」と考えた時に魔が差すのでしょうかね。

 かって、ノロノロと走らせていたヨットのエンジンはずっと前に故障してしまった可能性は高いなあ。そして全速力で走らせていたヨットマンは今でもおNEWのエンジンをフルスロットルで走らせているはずだ!・・・とボクは思う。
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by pac3jp | 2010-04-23 15:00 | ボート  

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