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ソーラーセールで太陽系をセーリング!

 昨年、呉の大和ミュージアムでJAXAの小惑星探査機「はやぶさ」のドキュメント映画を見た。大きさがたった500mくらいしかない小惑星イトカワに到達し、そこの岩石サンプルを地球に持って帰るというプロジェクトだ。現在も進行中で大変面白いなあと思っていた。

 今度、JAXAではソーラーセイルを持つ小型ソーラー電力セイル実証機「イカロス」を打ち上げ、省エネ(燃料なし)で半年かけて金星を目指すと言う。

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 ↑イカロスのミッション
 H-IIAロケットで種子島宇宙センターから打ち上げられたイカロスは、その後、惑星間軌道上で、太陽指向でスピン分離します。数週間で膜面を展開し、薄膜太陽電池による太陽光発電を実現します(ミニマムサクセスレベル)。打ち上げ後半年間でソーラーセイルによる加速・減速を確認し、膜面の方向を調整して軌道制御を実施します(フルサクセスレベル)。

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 ↑ソーラーセイルは、超薄膜の帆を広げ太陽光圧を受けて進む宇宙船です。ソーラー電力セイルは、帆の一部に薄膜の太陽電池を貼り付けて大電力発電を同時に行い、制御システムを駆動するエネルギーを得る。

 「イカロスキャンペーン」では、あなたのお名前とメッセージをDVDに収録し、「イカロス」に載せ、金星軌道に向かって宇宙の大海に旅立つというものです。

 ボクも早速メッセージを送っておきました。世界中で2010/2/28までにキャンペーンに応募の先着20万名様に限り、名前をアルミプレートに刻印してイカロスの帆の先端にあるおもり(先端マス)に搭載してくれるという。

 セーリングなので色々と心配もあるが(誰かさんのヨットと違う?)、早めに応募して、分身だけでもお先に宇宙旅行をさせてやりませか!!

ソーラーセールとは
太陽の光がソーラセイルの表面で反射すると、光子という光の粒のエネルギーが帆への運動量に変換されます。これが宇宙空間でソーラーセイルを加速させる「押す力」となるわけです。その加速度はとても小さいのですが、連続して発生できます。化学エンジンを使ったロケットでは、燃料を燃やすことで目的の速度に到達させられるのですが、燃料消費を抑えるために運転を停止する必要があります。他方でソーラーセイルは常時加速を続けることで、結果として相対的に短い時間で非常に速い速度へと到達させることができるのです。推進力の方向は帆の太陽に対する角度を変えて制御でき、軌道速度を加速も減速もさせることができます。(JSPEC HPより)

【参考Web】JSPEC 月・惑星探査プログラムチーム

by pac3jp | 2010-01-04 16:44 | 航空・宇宙  

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