未来のコンテナターミナル

 先日訪れた神戸築港資料館「ピアしっくす」の展示室正面には未来のコンテナターミナルの模型がある。これは港湾管理者が描いた近未来のコンテナターミナルの姿だろう。

 ケースに収まった模型を見ると、まず、バースの岸壁がドックタイプになっていて、スイッチを押すとコンテナ船が出入港し、門型のガントリークレーンが動き、コンテナがターミナル内を効率よく移動する様子が理解できる仕組みになっている。(下の画像)
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 現在のターミナルと構造上大きく変わっているのはコンテナ船がドック型のバースに入っていることと、そのバースにコンテナを両舷から迅速に荷役できるガントリークレーンが設置されていること、それにコンテナの並ぶ方向が異なる。

 一方、コンテナ船を運航する船会社(NYK)が思い描く近未来のコンテナターミナルは、これから始まるCO2や運航経費の削減をも含めたスーパーエコシップへの移行も考え、近未来の港湾は船舶のモジュール化に対応した下の画像のようになるといっている。(画像はNYK・HPより)
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 荷役方法も上部デッキはガントリークレーンで下部デッキは自前のクレーンでとダブルのシステムを駆使してスピーディな荷役をして港の停泊時間を減らし、その時間分だけ航海速度を下げることができ、CO2の削減に有効だという。

c0041039_15383173.jpg 近未来のコンテナターミナルをあわせて見ると役所が考えるターミナルと民間の船会社が考えるターミナルでは大分違うということが分る。
 荷役をスピーディに行うのは当然だが、船舶のモジュール化など運航コストにかかわる部分で港湾施設を柔軟に整備するなんてことは難しいことだろう。
 しかし、大手の船会社は各地に専用バースを持っていて、港間の競争も激しいから管理者との交渉次第では新型岸壁を造ってもらえるかもしれない。

 でも、こうして新しい港の形を見ていると、昔の突堤は上屋付きの串桟橋だったのがコンテナ化で長い1本の岸壁になったと思ったらまた幅の狭い串桟橋に戻って行くようで、なにか港まで歴史は繰り返すのかと思うね。

 ボクも昔はスターンのブイをひらって槍付けの係留だったので、強い横風が吹くと係留に苦労したものだ。その後、浮桟橋のハーバーに変わるとなんとラクチンかと思ったが、芦屋にあるベルポートでは1隻専用の浮桟橋で、右舷からも左舷からも乗降できるし、風で流されることもなく舫いを取れるという。このような高級マリーナで過ごしていると操船の腕は落ちますよ、確実に!
まぁ、大きなお世話でしょうね。
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by pac3jp | 2009-12-08 16:03 | ウオッチング  

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