神戸築港資料館「ピアしっくす」

c0041039_17314864.jpg つい最近、国交省の出先機関である神戸港湾事務所が管理運営する神戸築港資料館「ピアしっくす」に行って来た。この資料館は神戸港の中心から少し東に離れた第6突堤の根っこにある。平成16年8月オープンだというのでもう5年も経っているが、知る人ぞ知るという存在でし
ょうか。
 ボクは昨年の8月に続いて2回目の見学だ。「ご自由にお入りください」とドアに張り紙があり入り口は開いている。今回も施設の照明は自動点灯だったし、見学者は勿論、留守番の係員もいなかった。少々不用心だと思うが泥棒が持っていきそうな物は何にもないのでその点安心なのかな。

 港湾工事が専門のお役所が造った資料館なので港湾土木工事に関わる機材や工法の展示物が並んでいる。それだけだと愛想がないので神戸港の歴史が年表や図表、写真資料などで展示してある。割合広いスペースを割いて港系?セミナーコーナーもある。

 ボクはマリコンの仕事にも興味があるので、今回は防波堤の構造や工事方法について説明してある展示に注目した。防波堤はどこの港でもあるが、構造まで知っているヨットマンは少ないと思われるので少しお勉強を・・・。

 模型もあったが、一緒に置いてある防波堤工事のイラストの方がよく分る。↓画像
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 イラストを見ての感想は、主になる構造物である大きなケーソンは港湾用地の端の方でよく造られているし、沖で見る防波堤の工事ではガット船、クレーン船、ダイバー船、引き船などが仕事をしているのだが、見える部分は海面に出ている部分だけで殆どは海中にあってヨットからどんな仕事をしているのかは見えないので一度は海中の仕事も見学したいものだと思っていた。

イラストに1~7の番号が打ってある。
1.まず2000トンのケーソンの製作、それを浮かべてタグボートで据付する場所へ曳航する。このシーンは周防大島で見たことがあるなあ。
2.海底に潜水士が基礎石を積んで長い防波堤の基礎を造る。
3.その上にケーソンを沈め潜水士らが据え付ける。
4.ケーソン内部に砂を詰める。
5.上部にコンクリートを打ち蓋をする。
その後、順々に工程を進め、外海側に波消しブロックを積み上げ防波堤は完成する。

c0041039_17362222.jpg ボール紙で作ったようなお粗末な埠頭の模型だがグレーはケーソンやコンクリート部分、茶色は基礎石及び裏込石が入り、海底の地盤は白く改良(砂の杭)され耐震埠頭のように見える。

 阪神淡路大震災の時、耐震化が考慮されてなかった西宮一文字防波堤は沈下してしまい、満潮時は水面下で港の景色が変わったように見えて、どうなるのかと心配したものだが、今は重要な港湾設備は耐震化がはかられいるという。

 今年の夏、南の島々を回ったが、瀬戸内の防波堤と違って外洋の大波を防ぐ防波堤は大きいので時間も掛かるし工事も大変だ。でもしっかりと守られた港に入ると安心する。そして、ヨットが安心して停泊できるスペースがあればもっと嬉しいなあ。
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by pac3jp | 2009-12-05 17:42 | ウオッチング  

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