新しいアンカーシステム

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 先のヨットショーで最大のヨットは45フィートの「Moody 45DSe」だった。後から見るとダブルステアリングだし、幅が4m以上ある特大サイズなので一瞬カタマランかなと思うほどスターンにボリュームがある。ヒールすると風上は怖いだろうし、ツインラダーは当然絶対必要ですよ!

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 伝統的なクルージングヨットはバウの頑丈なアンカーローラーに重いCQRアンカーが鎮座しているのが常となっていたが、数あるビルダーの中にはそこに新機構を組み込もうと試みるビルダーやデザイナーがいる。↑左の画像はデヘラーヨットの例だがアンカーはデッキ上になく、ステムに埋め込み人力に頼らずアンカーリングできる方式だ。↑右の画像は「Moody 45DSe」のバウだがすっきりしてまるでレーサーのバウみたいだ。

c0041039_6565218.jpg キャビンはデッキサルーンなので広いのは当たり前なので、バウの大きなアンカーウエルも見やすいように開放されているのを見に行く。
 新型のアンカーシステムを搭載しているというのだ。アンカーは50ポンドのデルタアンカー、下向きで頭も後を向いている。シャンクの部分がステンレスの構造物で保持されていて、その奥に蓄力用の油圧シリンダーのようなものに連結されている。(左上の画像)

 ディーラーの営業マンがデモしてくれる。「25kgのアンカーは重いですよ!」と、「こうやって」と油圧シリンダーのそばにあるペダルを踏むとその重いアンカーが自分で立ち上がってきた。あとはアンカーローラー収まったシャンクにを手をそえてバウの定位置にあるピンにセットするとアンカー準備は終わる。あとはストッパーを外しアンカーレッコーすればOKだ。錨鎖はピンでデッキと固定されているアンカーローラーに乗って繰り出されしっかり保持されているらしい。(左下の画像)

 揚錨したあとは錨や錨鎖を水洗するホースがチェーンロッカー内に用意されている(ホースリールが少し見えている)。全てが終わるとデッキハッチを閉めれば蹴躓くものもないすっきりとしたバウデッキになる。

 このヨットの外観や内装から想像するとフルタイムのクルージングなど想定になく、アンカリングする頻度は割合少ないのでアンカーやウインドラスなど邪魔物はデッキ下に収納しておいてデッキはシンプルにしとこうという考えだろう。

 ボクはアンカーシステムは使いやすくて故障しないシンプルなのが一番と思っている。このような複雑?な連結機構や油圧かバネかは知らないが海水を被るバウのデッキ下にある蓄力シリンダーなど特に心配だ。面白いけど実用にはなるのか疑問だなあ。
 でも、頻繁に使うことはない装備なのでそう問題は起こらないのかも知れない・・・。
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by pac3jp | 2009-10-26 07:05 | アンカー  

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