水中処分母船 YDT 06

 7月1日、午後、沖縄・座間味島の古座間味ビーチ沖でアンカーリングして潜ろうと思っていたが、水深8mではボクの素もぐりの技では歯が立たないのでヨットの周りの海底を観察すると砂の海底に石ころと所々にさんご礁があるだけで普通の海底だった。磯のある場所まで泳いで行けばきっと素晴らしい海が見られたかもしれないけどビールを飲んで寝転がっているほうを取った。

 今夜の停泊港の方向に軍艦のようなシルエットが見える。こんな平和そうなダイビングの島に軍艦は似合わないと思っていたが、座間味港右前の磯付近に掃海艇搭載の黒い機雷処分艇数隻が自衛隊旗を揚げて航走している。なんか爆発物の調査をしているらしいが、先のシルエットは掃海艇ではなかったのでなんだろうと思っていた。

 夕方、フェリー岸壁にその母船が入ってきた。船名はなく「YDT06」と記号表示されているので支援船だと分かるがかなりの大型だ。勿論、デッキに武装はなくブリッジ横に不発弾処理と書かれた横断幕が見える。水中処分用のインフレータブルボートとデリックが装備されているだけだ。
(この業務には退役した掃海艇を転用した特務船だったが水中の爆発物処理専用の母船として新たに設計建造された船で、支援機能や居住設備などが格段に向上している)
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●基準排水量:300t
●主要寸法:全長46.0m×幅8.6m×深さ4.0m×喫水2.2m
●エンジン:ディーゼル2軸 出力:1500PS
●速力:約15kt
●船質:鋼
●建造:H.15.03.14
●所属:沖縄水中処分隊 勝連港

 次の日に港外の爆弾を爆破処理する予定だと聞いた。沖縄では太平洋戦争で山の形が変わるほど爆弾や砲弾が打ち込まれたという。この座間味でも酷いものだったのだろう。あちこちに不発弾が見つかり沖縄の皆さんは今も迷惑しているのでしょうね。沖縄のチャートを見ると本島のすぐ太平洋側の深い海に爆発物を投棄する海域が指定されているが、今はもう簡単な海洋投棄は出来ないので爆破処分以外は陸上での処分になっているはずです。

 港外の爆破処分の見物もしてみたかったが、クルージングの予定を1日延ばすほどのことでもないので予定通りに早朝に出港した。
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by pac3jp | 2009-08-07 17:43 | 特殊船  

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