ヨットのロープワーク

むかし、ヨットの操縦を習い始めたとき、一番最初のレッスンはロープワークだった。数種類の結びを習ったが、「舫い結び」が中々うまく出来なかった記憶がある。

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その後、長い間、色んなヨットに乗ってきたが、最近のクルージングヨットの上で使う結びの種類は意外と少ない。殆どの動索はシャックル類で接続するし、ロープを固定するのはシートストッパー、カムクリートだ。
結びが必要なのは、ジブシートをつけるボウラインノット、シートエンドのエイトノット。メインはリーフ時にセールを束ねるリーフノット、リーフラインのエンドにティンバーヒッチ。これもメインファーラーで不用になったフネも多い。

だが、係留ロープはヨット側はムアリングクリートにしっかりと取り、ポンツーン側はクリートやクロスビットに取る。漁港に入ればリングやビットもある。仲間が居れば横抱きも必要だ。この場合のクリート結びは緊張した中でスピードと確実さを求められる。かって、こんな事があった。

いつも美人のクルーとカッコよく乗っているオーナーが桟橋に飛び降り舫いロープを引いたとたん、桟橋から落水、インフレータブルライフジャケットは正常に作動し”プシュー”と音がして、ライジャケのテストは出来たが、着岸を見ていたギャラリーを大いに楽しませてしまったこと。
教訓:舫いロープのフネ側は必ずライフラインの下を通し、しっかりと結束する事。

係留時にはフェンダーをライフラインに付けるクラブヒッチも必要。台風シーズンに入ればヨットに増し舫いを取らなければならない。遠くから舫いを取りたいときはロープを繋がなくてはならない。シートベンドの出番だ。

普通にヨットを楽しむのはここに書いたたった7種類の結びだが、これをあらゆる状況下で結べなくてはならない。 レースをやっていた頃、強風でフネがヒールをし、波をかぶるサイドデッキでジブやスピンチェンジのためにシートを握って苦労していたクルーの姿を思い出す。とかく足元がヒールしていると思考能力はかなり低下するのでロープワークも「体が覚えている」レベルで必要だ。

少しロープの扱いに慣れてくると、スプライスが簡単にできる三ツ撚りロープのアイスプライスやショートスプライスにトライして見よう。古いロープで練習しようとしてもこれは難しい。ヤーンがしまってしまってスパイキがうまく刺せない。新しいロープが一番良い。
上手く出来たときはなんか、シーマンシップの一つがマスター出来たようでうれしいよ。
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by pac3jp | 2005-03-17 15:52 | シーマンシップ  

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