3月18日 大型コンテナ船 MOL MAGNIFICENCE号 の進水を見学する

 神戸港では川崎造船がバラ積み貨物船を、三菱神戸造船所が自動車運搬船やコンテナ船などの大型新造船を建造している。それに両社とも大日本帝国海軍の時代から引き続き現在まで潜水艦の建造もしている。

 ボクも神戸港で貨物船の進水式をやっているのはよく知っていたが、週日だったりして今まで一度も見学の機会がなかった。ところが先日応募した大型コンテナ船命名進水式見学募集に当選し昨日の18日、三菱重工神戸造船所で大型船の進水式を初めて見学してきた。

↓デジカメ動画で撮ってきましたのでご覧ください。映像に入っているタイトルの日付が2008年は間違いで今年2009年です。



c0041039_16293558.jpgコンテナ船「エムオーエル・マグニフィセンス」の完成予想図。
頂いた絵はがきより。

船主:株式会社 商船三井
起工:平成20年 10月 3日
竣工:平成21年 8月下旬
全長:約302メートル
幅 :43.4メートル
総トン数:約78,000トン
コンテナ搭載個数:6724個「ISO 型20f換算」
航海速力:約24.5ノット

c0041039_16302129.jpg 当日は朝、8時20分までの受付なので造船所の人たちと一緒に早々と正門からの出社となったが、年頃や服装で殆ど見分けが付く。本日の進水が行われる第3船台は正門から遠く、1300人もいる見学者の列は長く続いている。現場に着くと頑丈なコンクリートの船台はきれいに片付いて巨大な船体が静かに船台に載っていて、傍らに観覧席が設けてある。見学通路から船首を仰ぎ見れば確かに海で見るより遥かに大きい。大きなビルをみているようだ。

c0041039_16323339.jpg バウ付近の船底には船尾やミジップと違った鉄骨の船台がセットされていてデッキからブイの付いたワイヤーで吊られている。数えて見ると片舷15本ほどある。なんだろうと思って考えると、ミジップは船幅43mでデッキまでの高さも40mはありそうなので船台の上でも安定だが、バウは船底の幅が狭くて船尾からゆっくり船体が進水してゆくと船尾が浮き、バウの狭い船底部分に一時大きな荷重がかかる時があり、その対策で入っている治具だろうと素人考えで想像した。

c0041039_16361742.jpg 進水準備が始まると船主招待席の前には進水制御卓を中心に4人のチームが並び、三菱神戸が今日進水させる第1282番船の進水作業の指揮を執る。まず、ミジップでコンクリート船台と船とを固定してあった木のくさびを外し主綱一本だけにし、合図とともに船主会社のお偉方の奥方が支綱を切断し、セットしてあった特大シャンパンだろうか、そのお酒のビンが船体に当たって砕けると、静かに船は動き出した。

 造船所のカメラマンは船首と同じ高さのゴンドラに乗ってビデオを回している。あそこは撮影には一等場所だと思うが部外者は到底無理でビデオは船が完成した時の竣工図書の一部になるのだろう。

 見学者の歓声に送られて無事進水した船のバウからしばらくして、バシャ!という大きな水音と両舷から高い水柱がたった。バウから吊っていた進水用の治具を一斉に海に落とした音だった。

c0041039_163866.jpg 船がいなくなった船台にはソフトボールよりも大分大きい鋼鉄のボールが80個も並んだプレートが片舷に十数枚ほど残っている。触ってみるとグリスが付いているが軽く動く。この上を鋼鉄の台に乗った数万トンもあるコンテナ船が滑っていったのだ。

 そして後で海に落ちた船台や治具など進水設備はダイバーが回収するのでしょうね。進水式は後片付けも大変みたいだ。
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by pac3jp | 2009-03-19 16:44 | 貨物船  

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