優勝カップ

 ボクの仲間は殆どが「重くしてしまったクルージングヨット」に乗るブルーウォーター派だが、中には高速クルージング艇でヨットレースに熱心なメンバーもいる。

c0041039_1824650.jpg 昨年度は1月から12月までずっとKYCのホワイトレースに参加していたので何かと忙しそうだったが、念願は叶い、今年はのんびりと過ごしているようにみえる。一人で黙々とデッキウェアを整備中のオーナーに声を掛けてみた。「沖には出ないの?」と聞くと、「そうだ!」と言ってキャビンの奥から優勝カップを持ち出してきた。
 
 2008年 KYCホワイトセールクラス ウィナーとプレートに艇名が刻まれていた。1年間クルーと共に計22レースも戦い、頑張ってたきた成果である。全エントリー艇は30隻だった。立派なトップレーサーである。

 でも、オーナーは少し不満のようだ。「・・・副賞がないの」、不景気だし、スポンサーがいないのでこれは仕方がないねと慰める。

 そういえばボクがまだクラブレースをやっていたバブルの頃は豪華な副賞が出ていた。優勝はコルムの腕時計、ガラガラで海外旅行なんてものも一杯あった。実はボクも「ハワイ・ペアでご招待」をゲットしたこともあった。\(^o^)/

c0041039_18252036.jpg テニスやゴルフ等プロの競技には優勝トロフィーの副賞として一億、二億の賞金が出るのが普通だ。プレイヤーはトロフィーにも価値は感じているが本当の目的は賞金だろう。
 でも我々が遊ぶヨットの世界には「銀製の水差し状のカップ」America's Cupをかけて1851年より現在まで158年も続く伝統の国際ヨットレースがある。日本チームもかっては出場したことはあるが、今や当時の元気はない。このヨットレースはヨットクラブ間の国際親善レースなので勝てば大きな名誉は得るが賞金は出ないし、エントリーするにも莫大な資金がかかる。

アメリカス・カップの本質は、贈与証書に基づくヨットクラブ間の国際親善レースである。しかし、莫大な投資、最新テクノロジーを凝縮したボートデザイン、セーラー達の神業的操船は世界最高峰のヨットレースと呼ぶにふさわしい規模を見せている。使用するヨットは出場国での建造が義務付けられているため、もはや単なる親善レースに留まらない出場国の威信を賭けた『スポーツという名の戦争』とも呼ばれている。これがアメリカスカップが文字通り"アメリカのカップ"とも称される由縁ともなっている。また、現在では参加各国の造船工学・建築工学・材料工学・流体力学・航空力学・気象学などの最先端技術や軍事からの応用技術までもが次々に投入されており、その結果として一大技術競争としての様相も持ち合わせる様になっている。
出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』

 今年、第33回アメリカス・カップはスペインで開催される予定だったが、Golden Gate Yacht Clubは贈与証書に違反しているとして、ニューヨーク州最高裁判所に提訴し、レースは法廷の場で弁護士達がヘルムスマン代わりに戦っている。その判決は2009年前半に出るらしいがまだどうなるかは不明。
 しかし、BMWオラクルは全長/全幅90フィートのトリマランを'08.9月に進水、現在サンディエゴにて帆走テストを繰り返しているらしい。

 副賞がないビックイベントも『スポーツという名の戦争』となるとまず法廷で勝たなければ海に出れないなど、どうかと思うが、我々のレベルでは大抵のことは話し合いで済む、平和な日本でのヨットレースだ、副賞など欲しがらず充分楽しんだと思ったらそれでいいのと違いますか。

 でも、仲間が獲得した優勝カップからアメリカス・カップに話が飛んだのはチョット飛躍しすぎだなぁ!
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by pac3jp | 2009-03-04 18:28 | ウオッチング  

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