前方ソナー(Forward looking Sonar)

 3月になり急に春らしくなってきた桟橋には本格的なクルージングシーズンに備えてヨットの整備に余念のないヨットマンが何人もいる。特に自由な時間を沢山お持ちのベテラン達は3ヶ月~半年もかけてゆっくりと、西方面の九州、沖縄、日本海にとそれぞれのエリアで遊び回ろうと狙っている。でも乗り上げが心配?なのだろうか、ボクに前方ソナーを調べておくようにと隣の桟橋から大声で指令が入った。

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 上の画像は前方ソナーのイメージ図と右下は実際の表示
 (画像はエコーパイロットHPより)

 クルージング中、前方100m~200m先の水中にある危険な障害物を予め見れたら良いなと誰もが思う。測深計で深さを読んでゆくことも出来るが屹立している岩などは読めないことがある。障害物はチャートにも記載されているが自艇の位置の確認が面倒だ。電子チャートなら簡単だが地方の漁港では詳細図がないときもある。そんなときに前方ソナーが有効だという。

 レクサス並みに高価な最新型漁労用ソナーは漁船の周囲360度の魚群を全て見えるらしいが、ヨットの前方ソナーは「Forward looking Sonar」と呼ばれていて進行方向の狭い角度をよく見えるように作られている。インターフェイスには広いエリアが見えるモデルもあるがエコーパイロットにも以前にはあったが精度など不都合が出たのか現在はない。

 現在良く使われているのはイギリス製の「エコーパイロット」とアメリカの「インターフェイス」の2社でボクが装備しているのを見知っている4隻の内エコーパイロットはビルダーオプションで装備してきたのが2隻で、残り2隻はインターフェイスだ。これらはWEST MARINEなどで買って後付けしていた。

 ヨットに装備された数としてはエコーパイロットの方が多いように思う。輸入代理店のグローバルマリンさんにお聞きするとヨット用では以下の商品を推奨された。

形 式:FLS Silver II 標準トランスデュ-サー付き
レンジ:前方 150m 深度 75m
画 面:110mm×60mm モノクロ
外 形:207mm×127mm×30mm
価 格:215,000

 ところが近所の32f艇は一番小さいFLS Bronzeタイプで標準トランスデュ-サー付 163,800 だったし、44f艇には最高級のFLS Platinum タイプで大型のPROトランスデュ-サー付 498,800 が装備されていた。因みにブロンズタイプはレイマリンの風速計などと同じサイズなので計器パネルに並べて取り付けられるタイプ。
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 一方インターフェイスの画面はカラー表示になっている。左の画像はここに寄港したフランス艇のオーナーが一番先にボク等に自慢したInterphaseの前方ソナー。ボクのお隣さんもこのメーカーのモノクロタイプを装備している。価格はWEST MARINEで約1500$~2500$。

c0041039_17474392.jpg 画像は船底にトランスデューサーが取り付けられた画像。円筒をカットされたほうが前方になる。標準とPROトランスジュサーの差は船底の厚さによって使い分けるらしくて普通のFRPでは標準タイプでよいが特に厚くしたボトムや木製のボートなどは太くて長いスルハルタイプのPROを使うという。下のモノクロ画像はトランスデュサーのサイズ比較。

 お隣さんのインターフェイス製のトランスデュサーは使ってないディプスのスルハルホールを使ってセット出来たので新しくスルハルを開けずにすんだと聞いたが、既設の45mmスルハルにechopilot標準トランスデュ-サーが合うかどうかは確かめていない。

 言うまでもありませんが、前方ソナーを装備すると乗り上げ事故に遭わない保障は全くありません。ソナーの機能は有効に使い、航海は基本に忠実に。

 実はエコーパイロットの最上機種を取り付けた先のヨットも昨年、旅先で乗り上げてしまったのだ。浅瀬警報を入れておけば、チャートをもっとよく見ておけば、この位は出来るはずと思っていたが、と後から思うと原因は色々と思い当るはずですが、後の祭り。くれぐれも慎重な運航で楽しいクルージングを!!


【関連記事】:前方ソナー 

【参考Web】:インターフェイス 
【参考Web】:エコーパイロット 
【参考Web】:グローバルマリンクルージング必携品→echopilot前方探知測深計
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by pac3jp | 2009-03-02 18:08 | ヨットの艤装と艤装品  

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