今年もメンテの季節がやってきた・・・

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 沖は寒そうな季節風が吹き、時化模様だが高い堤防で囲まれた泊地の奥はちょっとした陽だまりになっている。そこでマイヨットのデッキ工事に取り組んでいるオーナーさんがいらした。

 コクピットのシートをチークのバテン張りにする計画だ。このヨットはコクピットにウォーターブレーク様の突起がないストレートなデッキ構造なのでバウから打ち込んだ海水がコクピットに流れ込むらしい。古いクルーの皆さんはそんなもんだと思っているので何とも思わないそうだが、たまに乗り込むクルーはそのたびにズボンの尻が濡れてしい、それがちょっと苦痛になっていたという。

 そこで、オーナーはゲストクルーの忠告を受け入れ、FRPのコクピットシート部分に8mm厚さのチーク材を貼り付け、滲んでくる海水からお尻を守り、かつデッキの見栄えもよくなる一石二鳥の工事を始めたのだった。

 でも、チーク材って高いんだろうと思うが、プロがつかう厳選された材料は当然高価である。でもチークも天産品である。生育した土地の条件はそれぞれ違い、木の大きさ、色合い、木目、木目の流れなど様々に違う。そんなチーク材から広いボートデッキに使えるよう小割製材して選ぶわけだが、中には木目が波打っていてプレーナーにも掛からないようなチーク材も出てくるという。

 これが「アマチュア・カーペンター?」の狙い目だ。逆目が出てもペーパー研磨する手もある、色合いが多少違っても短いバテン張りだと目立たない。

 バランスよく部材を並べ、張り付ける用意をしていたオーナー曰く、「あちこちの寸法を測ってみるとこれが以外に左右均等ではないんだね」とおっしゃる。それはリグのテンションの影響か、長い間に船体が歪んだのか、あるいは最初から適当にハルとデッキを接合したのかと思ったりするが、どちらにせよヨットは車や工作機械のように正確に作られた工業製品ではないらしい。自動車メーカーが造るPONAM-45でもデッキの寸法にばらつきがあると聞くもの。

 ブーン、ブーンとサンダーでチーク材を研磨する音が聞こえてきた。これからクリート部分などの細い工作にかかり、あと数週間で完成するだろう。新年には黄金色に輝く新しいチークシートで初乗りが出来るでしょうね。きっと。
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by pac3jp | 2008-12-08 16:40 | ウオッチング  

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