また明石海峡の航路ブイが壊される!

 先週中ごろ、強風が吹いていた明石海峡航路で航路に入ろうとした10万トンのタンカーが明石海峡大橋東の航路一号灯浮標に衝突して浮標を壊してしまった。船舶が輻輳する航路の入り口のブイがなくては混乱するので海保はブイの代わりに信号を発する警戒船を配置していると報道されていた。

c0041039_15162945.jpg 画像は同じ大きさのの2号ブイ(潮流発電式?)。かなり大きなブイで小型船舶くらいでは勝負にならないほど強そう。壊された1号ブイはソーラーパネル式。

今日もまだ神戸海上保安部から下記の緊急情報が出ている。

 現在、明石海峡航路中央第一号灯浮標(ホ34-37.3 ト134-58.9)は船舶衝突により一時撤去されています。
 同灯浮標のあった位置に、警戒船(青色閃光灯点灯)を配備しています。付近通航船舶は、注意してください。


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 この明石海峡航路の管制を受け持っているのは淡路側の海峡を見下ろす標高約300mの山頂にある大阪湾海上交通センター(大阪マーチス)だ。オペレーターが3名写っているが左側にも3名のディスクがある。
 ここで海峡を通過する大型船舶をレーダー・AIS・VHF無線・目視で管制している。ボート、ヨットなどは向こうのレーダーには映ってはいるが航路を通行する義務も報告する必要もないし、VHF無線を搭載してないので航路を横切っても直接航行指導を受けることはないが、レーダーの記録は残っているかも知れないので行儀の悪い走りはせずにちゃんと航海してくださいね。

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 1~3の黄色の数字はブイの番号
 画像は11/01 11:42の管制レーダーの画面で白丸が船で、そこから出ている線が針度と速度をあらわしている。丸をクリックすれば500トン以上の船舶ならばAISの情報が表示される。

c0041039_1521387.jpg 事故の当日も海峡を管制しているレーダー画面にはタンカーのAISからの船名、行き先、針度、速度があわせて表示され、まさにブイに衝突しようとするコースに乗っているのがよく見えていたのだろう。AISにはテキストで通報、緊急時にはVHFでタンカーに警告をしたと思うが、風と潮に押される巨大なタンカーは小回りも出来ないのでなすすべもなくブイに衝突してしまったのだろう。右画像は急な長い坂を上りきった所にある大阪マーチス。

 衝突された航路ブイは上部構造が破損していたがアンカーチェーンは無事だったのだろうか。灯浮標の灯器部分だけだったら修理もそう難しくはないがアンカー系の修理もあれば時間が少々掛かりそうだ。

【関連記事】:大阪マーチスがAIS(船舶自動識別装置)の運用を始める
【参考Web】:航路標識のブイが泣いています!!
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by pac3jp | 2008-12-01 15:23 | 海保  

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