フランス艇「NEOS」号を訪問する

 台風シーズンが終わり、11月~12月になると海外からのロングクルージングボートがよく入ってくる。11月15日(土)、先着のオーストラリアの41fに続き、いかにもフランス製らしい幅広の50fクラスのカッターが入ってきた。デッキでは背の高い奥さんらしい女性が片づけをしている。エンデバー以来、また外国の国旗を揚げたヨットが並びビジターバースもヨットハーバーらしい雰囲気になってきた。

 その1隻のフランス艇「NEOS」号を仲間と訪問してクルージングの話をお聞きし、彼等のヨットも見せてもらった。

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 NEOS号の概要は大きなドジャーを持つ全長50fのアルミ製ワンオフヨット。水線下のデザインはツインキール、ツインラダーで吃水は1.7mと浅く船台なしで上架できる。リグはカッターでメンスルはフリードリクセンのフルバテンセール。ハリヤードはこの艇で唯一の電動ウインチで巻き上げる。排水量は15トンで船齢は7年という。

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 ブルーのエンジンはクボタ6気筒85HP、白い大き目のエクストラのオルタネーターが付いている。右画像は主エンジンの奥に設置されたジェネレーターは出力6.5kwで、3気筒のエンジンはダイヤ製が装備されているがエアコンはなく替わりに大型のフリーザーと電気洗濯機がある。静かなソーラーパネルは2枚両舷のスタンションにセットしてある。
燃料はディーゼル油800L、清水は600L、ウォーターメーカーを装備しているが日本ではどこでも清水がもらえるのでとても助かっているとおっしゃる。

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 チャートテーブルにはワイドタイプのパソコンが主役でナビゲーションはC-MAPを使っている。スプレッダーに衛星通信の小さなドームが、Sailmail用か、船尾に長い短波のアンテナが立っている。オーナーの説明によると機器は全てmade in japanでfuruno、icom、sonyと数えていた。オーパイはレイマリンST7000が2セットダブルで取り付けてある。電力事情も良いし、場所もないのでウインドベーンは装着してない。

 右画像 長いクルージングでは人跡未踏の辺地で暮らす時もあるし、故障は時と場所を選ばない。そんな修理や整備のためにこのフネにはちゃんとエンジンルーム隣に工作室がある。戸棚には各種パーツや予備品・工具がストックされている。手前の箱が載っている台はバイスがあるワークベンチだろう。

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 ハルの材料はアルミだが内装はチェリーで造作してある。テーブルにフランス語で書かれた被爆地広島の本が置いてあった。広島にも長崎の原爆記念館にも見学に行ったという。そしてアメリカ人は犯罪者だとおっしゃる。さすがフランス人だなぁと思ったね。それにクルージングコースもアングロサクソンが住むエリヤは立ち寄らないなど徹底しているようだ。

 コーヒーをご馳走になりながら長いクルージングの話を世界地図と奥さんが撮影した写真を見ながらお聞きする。

 彼等の航海はフランス→地中海を回り→ジブラルタル→アフリカ大西洋岸→ブラジル→アルゼンチン→ホーン岬→パタゴニア→チリ沿岸など南米を2年間クルージング。中でもパタゴニアの大自然が気に入ったご様子だった。
 その後南米チリ→フランス語圏のフレンチポリネシアへ、ここは食べ物も口にあってGOODだとか。さらに南太平洋諸島をクルージング→ミクロネシア→台湾→石垣島で日本に入国する。日本でも各地を観光してこられ前日には姫路城を見てきたとか。大阪城はどうだと聞くとコンクリートで作ったお城は面白くないようなお返事。

 明日から2ヶ月程ここに滞在し、京都・奈良方面の観光をするらしい。きっとボクより詳しくなることは間違いない!!
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by pac3jp | 2008-11-17 15:16 | ウオッチング  

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