日本のロイアル・ヨット part2

 ロイアル・ヨットの一般的な定義では豪華な装備・装飾を施した船で、王室の船であったり、政府の船であったり、時の権力者、あるいは大富豪の船であったりするがそれらを総称してロイアル・ヨットと呼ばれてきたのだろう。また、その使われ方も、様々な時代背景やそれぞれの王室や国の考え方で、政治に利用されたり、また自分を誇示するための社交場であったりしたという。

 前稿に日本の幕末~昭和のロイアル・ヨットについてご紹介したが、戦後の昭和天皇は「はたぐも」号という名の木造白塗りのモーター船だけで海洋生物の採集などされていたと思っていたが、昭和46年(1971)年から平成7年(1995)まで海上保安庁の巡視艇(PC53)「まつなみ」が昭和天皇の海洋生物採集船も兼務して就役していたことも分かった。c0041039_13374034.jpg
 普通の巡視艇と同じ船型であり特別な艤装がしてあるようには見えない。
全長23メートル
総トン数83トン
速力20.5ノット

 平成7年(1995)からは昭和天皇の海洋生物採集船として使われていた初代「まつなみ」の退役に伴い約2.5倍もある大型巡視艇(PC01)「まつなみ」が就役。基本的な業務は他の巡視船艇と同じなのだが、来賓の視察等がある時に使用するために迎賓艇としての貴賓室や会議室等が設置してある。船体は幅広の船型を採用している。また、漁業取締船並みに推進装置は大馬力のウォータージェット2基が装備されている。
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総トン数:204t  全長:38m
最大幅:8.0m  深さ:3.3m
船質:軽合金
主機:ディーゼル2基、ウォータージェット2基 出力:5300馬力
最大搭載人員:10名
速力:28.3kt

 戦前は皇室の方々が公務で乗船するロイアル・ヨットは海軍が運用していたが、今は海上保安庁がこのサービスを提供しているようですね。アメリカでは大統領のヨットをどちらが運用するかで海軍と沿岸警備隊とが激しく争って最後にコーストガードが勝ち取ったとか言われていますが、日本では国民性から見てもやっぱ、海上保安庁でしょうね。

 この2隻の巡視艇は日本のロイアル・ヨットとして「船の科学館」主催の 開館30周年企画展「世界のロイヤルヨット今昔物語」のリストに挙がっていたので引用させてもらったが上記のボクが思う定義にはちょっと外れるようにも思うけど・・・まぁ、いいか。

【関連記事】:日本のロイアル・ヨット
【参考Web】:船の科学館 開館30周年企画展「世界のロイヤルヨット今昔物語」
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by pac3jp | 2008-11-10 13:50 | 海保  

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