危険が一杯、重量物の荷役作業

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 コンテナ船から大型の重量物を海上クレーンで500トンクラスの内航船に積み替える荷役作業をしている。以前は大きな軌道機械を小さいフックで吊っていたが今回はかなり重いのだろう大型の200トンフックで吊っている。作業はゆっくりと慎重に進めているが、もし落としたら大変だろうなと思いながら見物していた。

 ヨットハーバーには色んな職業の方がいらして、ボクにとってとても面白いお話を聞かせてくれる。先日も神戸港に入るRO-RO船の荷役を手広く請け負っているヨットオーナーから9月に横浜港で起こったクレーン事故に関するこんな会議があったと教えてくれた。
 それは本船のジブクレーンで吊りあげた300トン以上もあるエンジンがはしけの上に落ち、はしけは船底が破れてエンジンは海底に、勿論はしけは沈没。エンジンにワイヤーを掛ける荷役作業員達は300トンのエンジンの下敷きになったり、はしけが壊れた衝撃で海に落ちてしまった人もいた。
 事故の直接の原因は本船側のクレーンの不備だったので荷役会社の責任ではないが、重大事故には変わりがないので今後はクレーン設備の点検などより安全確保に努めることを申し合わせたとか。

 ボクは残念ながらこのニュースは知らなかった。Webで検索すると9/1付きの毎日JPで以下の記事が出ていた。


クレーン事故:エンジン落下し船沈没、1人死亡 横浜

c0041039_13455243.jpg 9月1日午前10時10分ごろ、横浜市中区山下町の山下ふ頭3号岸壁で、貨物船「RICKMERS JAKARTA」がディーゼルエンジン(314トン)をクレーンで運搬船「第18新栄丸」から引き上げようとした際、ディーゼルエンジンが落下した。新栄丸は沈没、乗船していた男性7人が海に投げ出され、同市南区新川町1の作業員、斎藤雄也さん(24)が約6時間後、貨物船船尾付近の海中で発見されたが、病院で死亡が確認された。
 神奈川県警横浜水上署や横浜海上保安部によると、他の6人は救助されるなどしたが、このうち3人は手や足などに軽傷。貨物船はマーシャル諸島船籍で、クレーンでディーゼルエンジンを約5メートルつり上げた際に、ワイヤが切れ、新栄丸に落下したという。【鈴木一生】

 また、別の災害速報によると、
1.被災者は8:20頃から岸壁で同僚10名とTBMに参加した後、本船(23,119 GT)に乗船し、揚貨装置であるNo.3ジブクレーン(SWL320tons)にスリングワイヤーをセットした。
2.被災者と同僚8名は9:15から艀へ移動し貨物(314tons)の玉掛け作業を開始。
3.9:40頃から無線合図により本船乗組員がジブクレーンを操作して当該貨物の巻上げ作業を開始し合図は本船乗組員が行った。
4.クレーンに荷重を掛けながら本船バラスト調整を行い、貨物の地切りを行ったところ、突然クレーンのカーゴワイヤーが切断し、貨物が艀の船底に落下した。
5.当時、艀には作業者7名、艀船長1名がいたが、艀船長を含む3名は近くの艀に避難。作業者5名は海中に投げ出された。その後艀は貨物と沈没した。5名のうち、4名は直後に救出されたが被災者は行方不明となり、レスキューによる捜索後15:56に海底にて発見,死亡が確認された。


 ドイツの船会社RICKMERSの船は神戸にもよく来ていて、いつも六甲アイランドのRL-1のバースに入っていてボクも写真を撮ったことがある。
 ニュース画像を見ると事故を起こしたRICKMERSの重量物運搬船の横には盤木だろうか大きな材木がいくつも浮かんでいる。はしけの備品も浮かんでいるのだろう。 314トンの鉄の塊が5mの高さから落ちるとその衝撃はすごいもんでしょうね。・・・怖い。

 先週は大型RO-RO船「タロンガ」がこのRL-1バースで荷役をしていた。荷役担当はきっと仲間のヨットオーナー氏だろう。日曜日だ、海に出たいなぁと思いながら現場の監督をしていたのでしょうね。ご苦労さんでした。

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by pac3jp | 2008-10-31 13:52 | 貨物船  

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