大工さんのまな板

 このところ、マスコミの報道はアメリカ発の金融不安と株安のニュースばかりで一向に良い話はないが、大型モーターボートは売れているらしい。と、いっても発注したのは大分前で納期が今になっているだけのことですが。

c0041039_17245930.jpg でもボクがいつもお世話になっている大工さんは年末までに3隻のボートにチークデッキを張る予定だとおっしゃっる。今月末に1隻目が出来上がるらしいのでちょっと様子を見に行ってきた。

 ボートも海に浮いていると桟橋から簡単にデッキに乗り移れるが、工場内では船台上にあるのでデッキはかなり高い場所になる。作業階段を上り作業中のアフターデッキを見ると、もうデッキハッチやファイティングチェアー基台などコーナー部分の部品は定位置に仮付けされている。これから長い部材を貼り付ける工程がはじまるようだ。

c0041039_17262053.jpg そんな広いデッキになにやら幅が広くぶ厚いチーク板が置いてある。デッキ部材にしては不細工なものが、と思って聞いてみると「こう使うんやで」とデッキ部材のチークの小口に目地を入れるための切込みを刻んで見せてくれた。そして次々と細かい鋸作業をこの台でこなしてゆく。

 そうか、料理屋の板前さんはまな板の上で包丁を使い料理を作ってゆくが、船の大工さんもやっぱりデッキ上のまな板で材料を鋸で引いて仕上げていくんだ。材料と使う刃物も職種も違うが、いい仕事をしょうとする職人さんたちは日本人の文化である俎板に行き着くのかなと、思ったりしたが少し考え過ぎだったかな。

 国産のヤマハマリンやトヨタマリンの大型ボートにはビルダーオプションでチークデッキの設定はなく販売店オプションになっているらしく工場出荷後に現地で工事することになる。
 外国で建造されるボートはビルダーでチークデッキが施工されるのが普通だが、国内大手のヤマハでも木のデッキを張れる技術者が少なくなってしまったのでしょうね。

 皆さんも手入れが面倒だとかおっしゃらずデッキにチークを張ってみたらいかがですか。夏のシーズンなど、きれいに手入れされたチークデッキを素足で過ごすのはなんとも気分がいいものです。ベンチシートだけでも雰囲気・気分が変わりますよ!!
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by pac3jp | 2008-10-29 17:33 | ボート  

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